普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

真っ先になくなるもの。

2011-11-16 23:07:44 | 普通な人々<的>な
 日本が太平洋戦争に突入し、ミッドウェー海戦での敗北を境に亡国へまっしぐらに突き進んだのは、誰でも知っている(日本人なら知っておかなければならない)話だ。 

 そうした中で、国はさまざまな統制、規制を強めた。
 
 当時の状況から判断すれば国策として間違いではなかったのだろうが、いまのような平和ボケした環境から眺めれば、「アホちゃうの?」「アッタマ悪ゥ!」「ウザッ!」みたいな反応が出てきそうだ。
 まぁ、平和ボケしていなくとも、当時の軍部主導の国家運営はやはり異常で、人間の尊厳などといったものは、物事の判断の最低基準としてすら語られることはなかった。

 知る権利は情報(言論)統制にあい、食料といった人間が生きる上で最も基本的で根源的なものでさえ統制されたわけだが、真っ先に人々の生活から消えたのは、いわゆる文化だった。

 もしあの時代にいま流されているテレビ番組を投げ込んだら、おそらく放送できるのはニュース、それもNHKニュースのほんの一部、時間にして数分だろう。

 中でも最も規制の対象になったのは、文字と音楽(いわゆる流行歌)だ。文字は言論の統制で、表現の自由を完全に奪われた。翼賛思想の中で、なにかが言えないのではなく、言いたくもないことを言わされたのだ。

 音楽は、戦意高揚を目的としたものだけ。愛や恋などといった内容は完全にシャットアウトされ、親子の情愛でさえ規制の対象だった。

 まぁ、そんなことはどうでもいいのだが、TPPのことなどを考え、これから日本に襲い来る最悪の予測を立てるならば、真っ先に消えるものは、やはり歌と文字なのだろうかと思う。
 武力を行使した戦争が起こるとは思えないが、それに近い緊張感は味わうことになりそうな気がする。
 その時に、人々の生活の中からなにが消えていくのだろう?
 ボクの予測では歌、文字だが、考えてみればそうした状況が眼前に顕れたら、その時点でこの国は終わっているということだね!!