普通な生活 普通な人々

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◆アヌーナ◆ 生命のカタルシス!!

2011-11-20 21:52:57 | 音楽にまつわる話<的>な
最近、最も聴いた音源がこれです(J-CAST「音盤見聞録」10/16掲載)。

アヌーナ
神秘のケルティック・コーラス~ベスト・オブ・アヌーナ
VIVO-260
2625円
2011年8月28日発売
プランクトン・レーベル

 

アイルランドと言えば、エンヤ、ケルティック・ウーマンなど世界的な評価を得ているアーティストがいる。
今回紹介するアヌーナもまた、日本ではさほど知られていないのだが、世界的には高い評価を受けている。
"ケルトの遺産を受け継ぐ神秘のコーラス「アヌーナ」"と評される。
それは、彼らの音楽性に、古くは千年以上も前のアイルランド中世宗教音楽が息づいているからかもしれない。

◆「中世のアイルランドの音楽を現代に蘇らせる」
アヌーナは1987年、ダブリン在住の作曲家マイケル・マクグリンによって、「中世のアイルランドの音楽を現代に蘇らせる」というコンセプトのもと結成された男女混合のコーラスグループである。
当初から流動的で、常にメンバー交代を繰り返し、ケルティック・ウーマンのメイヴやリン・ヒラリーも在籍していたことがある。これまでに100名近い歌手が参加してきたといわれる。
現在は10~17名のメンバーで編成され、それもはっきりと男女何人ずつというようなものではなく、曲によってもツアーなどの状況によってもフレキシブルに、その都度その都度メンバーが変わる。
マイケルは、中世アイルランドの聖歌を発掘し、アイルランドに息づく大衆的な伝統歌、さらにはオリジナル曲など多彩な楽曲を、ラテン語、英語、ゲール語を組み合わせ駆使し、大胆に現代的なアレンジ、時にシュールなアレンジを施して聴かせる。その荘厳かつ、時に不安を覚えるようなアレンジの妙を、広がりのあるコーラスが見事に表現する。
こういう音場は、教会音楽で聴くことしかなく、日本では評価の仕方がわからないというのが本当のところだろう。

◆年末に来日、被災地訪問も
その彼らは、3月11日の東日本大震災に心を痛め、日本のためにサイトへ映像「Pie Jesu」(亡くなった人々に想いを馳せる古い歌)をアップし、赤十字への募金を呼びかけてくれた。
そして年末には「ケルティック・クリスマス2011」に参加するため来日、12月10日(土) のすみだトリフォニーホール 大ホールでの公演を皮切りに、12月18日(日)の滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールまでの全国ツアー全6公演にプラスして、「アイルランド大使館主催東北復興支援プロジェクト」として、彼らの希望通り東北訪問が実現することになった。
ツアーの始まる前の12月7日(福島県いわき市 小学校訪問コンサート)、8日(宮城県仙南芸術文化センターえずこホール 被災地の子どものためのクリスマスコンサート)。詳細はプランクトンまで。

今回の来日メンバーは、音楽監督のマイケル・マクグリンと12名のコーラス隊。
そして本作品は、来日記念盤として発売されたベスト盤。本国では1991年以降ほぼ毎年音源を発表してきているアヌーナの代表的な楽曲全22曲が網羅されている。
「癒し」などというレベルではない「魂のカタルシス」を感じさせる。


【神秘のケルティック・コーラス~ベスト・オブ・アヌーナ  収録曲】
01. 8月
02. 愛する人よ、お行きなさい
03. キリストはよみがえれり
04. ガウデーテ
05. 輝く水
06. アイランド
07. 万歳、輝かしき王
08. キリストと聖母マリア
09. 自然の歌
10. ドゥラマン
11. 高潔な謙虚さ
12. 楽園の囁き
13. 愛しき黒髪
14. エルサレム
15. 慈悲深きイエスよ
16. グレンシーの娘
17. 生の只中にありて
18. 日の出
19. 海を渡る風
20. 楽しい歌
21. 海
22. おお、マリア様


月旦評③ 所ジョージ

2011-11-20 01:38:33 | 極端な人々<的>な
 なぜ所サンなのか? 自分でもよくわからないのだが、同時代の人間として非常に親しみを感じるのだ。
 フォークシンガー(フォークシンガーコメディアンが正式だったかな?)としてデビューしたての頃に、ナント面白い人だろうと思って、以来ずっとファンな訳だ。
 
 同世代の政治屋どもが、悲しいほどの影響力のなさを露呈している時に、所さんは飄々と、子供達を相手にしようが、天下の北野武を相手にしようが、同じように生き方のロジックを展開する。特殊ではあるけれど、納得できる、説得力のある論理を開陳してくれる。

◆所ジョージ◆
 所さんの「顔」には裏表がない。のっぺりした感じの中に、分け隔てのない、壁のない自然な成り行きが読み取れる。最近のトレードマークになりそうな金髪も、見事な差別化、アイデンティティの表明になっている。

 とにかく誰も太刀打ちができないほどの知識と、自分を救うロジックで身を守っている。そういう意味で言えば、ひょっとすると怖がりかもしれない。自分が批判の対象になるのは我慢できないタイプかもしれない。だからこそ、人の悪口もいわなければ、人をくさすこともしない。淡々と飄々と生きている。

 無理はしない。これが一番の特徴かもしれない。

 「声」は決して良くない。だが声のトーン、ニュアンスが良い。嫌な感じがしない。

 おそらくそれほど運動神経は良くないのではないかと思う。

 それにしても日本の芸能界のトップすべてと対等に渡り合えるのは所サンしかいない。誰も彼もが所サンを嫌いではない。好きだ。これは人徳というしかない。

 好きなことをして生きるのは、勇気がいる。それをすべての根底に据えている所サンは、やはりすごいというしかない。

 音楽も活字も、その表現のスタンスは変わらない。それは日常生活も変わらない。自由で闊達。
 
 所ジョージ! なんだか褒めちぎっているような気がしてきた。でも、まあ、いいか! 適当で。