普通な生活 普通な人々

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信仰の根幹①

2014-07-15 08:36:18 | ちょっと宗教<的>な
信ずることは、偉大なことである。

信ずることで生まれてくる、信じられないような力もある。

それを奇跡と呼んだりもする。

信ずることの可能性を、人は信仰というある意味「共同の幻想」として収斂してきた。

そして、幾多の宗教は生まれてきた。

宗教は幻想の産物である、と誰かが言ったと言う話は聞かないが、まさしく幻想の産物だ。

だが、幻想である限り、人々の信仰心は続かない。

人々に信仰心を継続的に持たせる、維持させるために必要なことはなにか?

仏教説話の中に「化城宝処」という物語がある。

簡単に言えば「辛い旅の行程の途中で、旅に付き従った大勢の人々が倦み疲れた時に、蜃気楼のような幻の城の姿を見せ、『あそこまで行けば休めるから』と、有体に言えば『嘘』で人々の意志と力を湧き立たせ、辛い旅を続けさせる」というようなこと。

本当は、ニュアンスとしてもっとポジティブなのだが、ボクにはポジティブな物語には感じられない。

むしろ信仰の、ある種マイナスの側面を端的に言い表しているような気さえする物語。

ではあるが、人々の信仰心を継続させる一つの方法論が、明確に提示されている。

だが、これなどまだ良い方法論だ。

(続く)