普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

魂消る。

2011-11-09 23:52:48 | 普通な人々<的>な
 なにかに「おったまげた」ことはありますか? 「たいしたたまげた」って、淡谷のり子さんの口癖でしたっけ? 

 なんだか若い頃から、この「たまげる」という言葉が好きだった。漢字で書くと「魂消る」と書くのだが、この漢字の感じが好きだった。

 国語辞典などには「非常に驚く。肝をつぶす。びっくりする。」といった意味が書かれているが、魂が消える、すなわちなにか反応できるほどの正気も残っていない、それほどの驚きなわけで、そのニュアンスが良い。魂消た顔が想像できるのだ。

 こんなにハッキリとニュアンスを感じさせてくれる言葉はそうそうない。
 
 しかも、なにか祈り的なニュアンスまで含んでいそうな気がするじゃないか。実際そんなことはないわけだが、そんな感じがするという思い込みの話。

 最近魂消たのは、やっぱり3.11の大震災だったが、最も最近魂消たのは、2日間、ただの一人の人とも口を利かなかった事に気付いたこと。もちろん家族とも。

 これは自分でも「何かがおかしい?」と真剣に考えた。そしてなおさら魂消た。

 誰とも会っていなかったのだ!

 人に会ってなんでも良いから喋って、たまに突付き合うなどスキンシップを取って、そうして始めて人間は人間足りえるのだと、心底思っている人間にしては、やたら軽はずみな2日間であった。

名曲喫茶!

2011-11-08 22:46:47 | 東京「昔むかしの」百物語
 日本中どんな町にも、クラシック、ジャズのレコードを聴かせる「名曲喫茶」があった。
 渋谷の百軒店にあったジャズ喫茶「ありんこ」などにも思いは深い。1960年代の後半よく通った。アビー・リンカーンの「ウィ・インシスト」を馬鹿の一つ覚えのようにいつもリクエストしていた。
 「音楽喫茶」は、明らかに文化だった。音楽を聴くという文化の発露としての場「喫茶店」。そこで自分の居場所すら決めることができた。「その席はボクの席です」と、臆面もなく言えた。
 そこで音楽だけ聴いているようで、実は周囲の自分と同じような客と、微妙なコンタクトを取っていた。そして、別の場所で会って話をしたりもした。立派な社交場だった。そこで結ばれるカップルもいたりした。
 いま喫茶店は、ほとんどない。どこにもない。コーヒーを飲ませるのは大規模チェーン店だけ。だから店を切り盛りする人の姿形もまったく見えない。人がいない。だから、そこに文化などが生まれようはずもない。
 「音楽喫茶」という文化を失って久しい。とても安上がりでありながら緊密な人間関係を生み出した「音楽喫茶」。なによりも、良い音楽を聞かせてくれた。
 もう一度あのリアルな空間を取り戻したいと思ってしまう。

ギリシャ!

2011-11-07 10:37:45 | 普通な人々<的>な
 以前にも書きましたが、資本主義終焉の収斂としてのギリシャ情勢(イタリアも同様のようですが)ということでしょうか?

 世界は大きな意志の力で動いている、そう思える部分が時折垣間見られますが、ユーロとギリシャの関係を見ていると、その大きな力の存在がはっきりとした輪郭を持って見えてきます。

 簡単に言うと、なにかヨーロッパ統一政府としてのユーロが、国というアイデンティティの放棄を迫っているわけで、これがTPPではないけれど、日本という国に対する外圧であったとしたら、どう対応するだろうかと考えてしまいます。

 大きな流れを作り、周辺を巻き込み抜き差しならない状況を増幅しながら、どこへ行こうというのだろう? 真剣にそう思います。

 世界の資本主義を領導してきた財閥があるけれど、結局、彼らの意思で世界は動き、資本主義という経済のガイドをも、ひょっとしたらわざと破綻させているのかもしれない、などとも妄想します。なにを目的としているのかは分かりませんが……。

 正直なところ、確実な内容などなにもないんです。妄想の域を出ませんから。 





今度はどこかな?

2011-11-04 00:12:32 | 普通な人々<的>な
 いま名古屋から戻りました。甥っ子が結婚しました。良い結婚式でした。
 名古屋駅前の超高層ビル「ミッドランドスクエア」42階のレストランでの人前式。
 幸せを祈ります。

 とても素晴らしいロケーションでしたが、下を見ていたら、なにか怖くなりました。
 あと何年かの内に起こる可能性が70%といわれる東海、東南海、南海地震の、そこは被災の真っ只中といわれる場所だから。
 こんな眺めでした。



 地震といえばですが。
 福島第一原発2号機では核分裂反応の可能性が示唆されたが、結局東電は3日、「キセノンの検出濃度が低い。核分裂が連鎖的に進む臨界は生じていない」と結論したそうだ。「自発的核分裂」だそうで「どうってことはない」ということだ。
 それより世田谷の方が大変じゃない? ということのようで。

 どうしましょう? 皆さんは信じることにしますか? 信じないといってもなにをどうするわけでもないわけですが。

 だいたい「自発的核分裂」ってなんでしょう? ふざけるのも大概にして欲しい。

 「核燃料に含まれる放射性物質キュリウムが自然に核分裂を起こす」ことを「自発的核分裂」というそうだ。
 およそ「煙に巻く」というのはこのことで。

 なんだか、東電の事を書くこと自体、自分が馬鹿なんじゃないかと思えてくるのは何故だろう? これって東電の「思うツボ」かもしれないが……。

 諦めずに書き続けますか…。


再びM9クラスの地震が発生?

2011-11-01 23:41:49 | 普通な人々<的>な
 前にも書いたが、結局「なんだ、原発事故じゃない原因の放射能汚染もあるんじゃない」というところに国民の目が向いて、福島第一原発のことを、皆さん忘れたかのような按配だ。

 また世田谷というのも、なにか示唆的で…。

 こうしたことの繰り返しが、福島への目をそらせるもっとも有効な方法ということなのだ。
 これからもっと頻繁に、福島第一原発由来でない放射能汚染地域は登場してくるだろう。

 そういえば、北大の地震火山研究観測センター森谷武男さんが、個人的見解として「2011年12月から2012年01月にかけて再びM9クラスの地震が発生する可能性がある」と警告された。
 「東日本大震災前に観測されていた地震エコーと似たような感じの地震エコーが観測されている」とのことだ。
 予言的なものではないが、広く宏観異常現象といわれる範疇ではあるが、地震研究者の観察結果という点で、なにか身の引き締まる感がある。

 決して笑い飛ばすようなことをせず、真剣に対応しようではないか。

 ちなみに「宮城県南部沖から茨城県沖の日本海溝南部付近」の可能性が高いとのこと。
 
 心して。