人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

志木高ワグネル定期演奏会 『現代文読解の根底』 週間フォト日誌

2014-03-24 05:00:00 | 音楽

3月21日(金・祝)
春分の日。彼岸の中日、というに寒い。午前中3時間ブログ作り。
「笑っていいとも!」安倍首相(59)のテレフォン・ショッキングを視る。さす
が、というか、なかなか気配りの人である。YouTubeのアクセスは、あっ
という間に50万件を超えた。

午後、慶應義塾志木高等学校ワグネル・ソサィエティー男声合唱団(以下
「志木高ワグネル」と略す。)第6回定期演奏会を聴いた。

今年の会場は彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールである。埼玉の方は
ほとんど行ったことがなく、土地勘もない。さいたま芸術劇場は今年20周
年を迎える、埼京線与野本町にある、ということも今回初めて知った。


さいたま芸術劇場

<プログラム>
慶應義塾塾歌
1.作詩;星野富弘、作曲;千原英喜 男声合唱組曲「明日へ続く道」
2.What is JOY?--ぼくらのお気に入り--
3.作詞;阪田寛夫、作曲;大中恩 落語による男声合唱組曲「おとこはおとこ」

以下は、まことにつたないコメントです。ささやかながら会場の雰囲気を味
わっていただければ幸いです。

慶應義塾塾歌
 40人による若々しくも堂々たる「塾歌」。Topもむしろ楽に出しているよう
 だ。


塾歌

1.作詩;星野富弘、作曲;千原英喜 男声合唱組曲「明日へ続く道」
 指揮;吉川誠二、ピアノ;木原雅裕
(1)君影草
(2)もう一度
(3)悲しみの意味
(4)明日へ続く道
 お聴きになった方もあろうし、おそらくYouTUbeでも見つかるだろうが、
 「明日(あした)へ続く道」と「もう一度」は平成24(2012)年度NHK合唱
 コンクールの課題曲である。それに星野富弘さんの自伝的な内容を持
 つ「君影草」と「悲しみの意味」という詩に作曲し、あらためて合唱組曲と
 して発表された。

 「美しい日本語」の詩を、うらやましいほど若い声で歌い上げた。(2)「も
 う一度」2節目の「もう一度 もう一度 やってみよう」のクレッシェンドetフ
 ォルテには胸をギュッとつかまれた。

 (2)と(4)の最後の節は
   自由なこころと夢がある
   今私が立っているここから
   この1歩のところから
   明日への道が始まる
 で終わる。
 詩と曲と合唱と、三位一体となって、私に<感動>をもたらせてくれた。
 ピアノもうまい。

第1ステージが終わり、下手へ退場する際には、どん帳もなく、最後の一
人まで温かい拍手が続いた。


第1ステージ

2.What is JOY?--ぼくらのお気に入り--
(1)勇気100%(「忍たま乱太郎」のテーマ)
  16~18歳の若者が「一生懸命」歌う様にステージがにじんだ。
  リズム感もバッチリ!いい歌ですね~。
  三好達治の「老境」も分かるけれど、「若さ」にも年齢はない。
(2)手紙(作詞、作曲;アンジェラ・アキ)
  (1)と同世代の歌。何回聴いても、泣いてしまう。ピアノ、うまい。

(3)八木節
  吉川先生は腰を落としての指揮。バリトン・パートも音色がよくそろって、
  いい声を出した。イン・テンポから最後はアッチェレランド。男声合唱ら
  しい男声合唱だった。



(4)頼み(谷川俊太郎作詩、信長貴富作曲)
  高校生には早口で少し難しいと思うのだが、デュナーミクとコンセント
  レーションある演奏だった!

(5)One Day More、民衆の歌(「レ・ミゼラブル」より)
  一昨年映画にもなった「レ・ミゼラブル」のナンバーを3年生がゾリ(複
  数!)となって、楽しそうなステージ。



(6)絵日傘(中勘助作詩、多田武彦作曲)
  速い所は速く、遅い所はゆったりとしたテンポ感。速い所は、今まで聴
  いた中で最速だった。
(7)「どちりなきりしたん」よりⅣ(千原英喜作曲)
  どこかで聴いたかしらん。千原さんらしい曲。--YouTubeでも見つ
  かるだろう。吉川先生の助言があったにしても(if any)、高3の学生
  指揮者(岡本くん)がこれだけ振れればスバラシイ!

第4代の責任者といわれたかしらん。彼の落ち着いた、上品なMCもよか
った。

休憩時間--下田前会長、吉川会長ほか皆さんと雑談。

3.作詞;阪田寛夫、作曲;大中恩 落語による男声合唱組曲「おとこはおとこ」
  指揮;吉川誠二 ピアノ;谷あや 独唱;関真理子
  この曲については、昔(25年ほど前)、北村協一/ワグネルのステー
  ジを生で聴いた。場所は大阪フェス(旧)だった。阪田寛夫と大中恩は
  従兄弟である。この曲は、阪田さんにとっても大中さんにとっても「新し
  いもの」への挑戦だったと推測するのだが、志木高ワグネルにとって
  も「新しいもの」への挑戦だったのではないかしらん。

  吉川先生は客席最前列で座っての指揮。ほどほどの動き(振付)もま
  とまり、七色の声も駆使し、Sop.関先生も加わっての楽しいステージ
  だった。(動きの演出はどなたがお考えになったのかしらん。分かりや
  すかった)。
  「楽しいステージ」は、易しくなく、「苦しい」ものである。かなり練習しな
  いとこうはならないハズ。




責任者(キャプテン)萩原くんの挨拶。
  ・・・・・・他人のために歌いたいと思うようになりました(私涙)。次のス
  テージへ一歩を踏み出します。

アンコールは、男声合唱用に編曲された「時代」をバランスよく歌い上げ
た。これでおしまいと思ったら・・・・・・

最後に吉川先生より
  今年はいろいろありまして(絶句)・・・・・・合宿ではもう君たちだけでや
  りなさいと・・・・・・。その時、学生たちが1日8時間練習し、「もう一度」
  を関先生と私に歌ってくれ、別人(たち)のような演奏を聴かせてくれ
  ました。この曲を、被災地の方々に届くよう、心から一生懸命歌いま
  す。
→下の写真へ。


「もう一度」のアンコール


お開きの風景

なお、志木高ワグネルは、兄貴分の(大学)ワグネル男声とゴールデンウィ
ークのラ・フォル・ジュルネ金沢2014に出演が予定されている。→こちら
ぜひ聴きに行きたいところだけれど・・・・・・。

ちなみに、吉川誠二先生には、六連で「月光とピエロ」を振っていただける
という。どんな「月光とピエロ」になるのか。いまから楽しみである。


立派なプログラム冊子(編集は安達くんと塩野さん[ワグネル三田会])

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3/21 家の近所の八重桜(まだまだ)


カリタス短大の桜はつぼみが大分ふくらんだ。


渋谷駅埼京線ホームへ





埼京線渋谷13:39発快速


与野本町到着


与野本町駅付近


さいたま芸術劇場


開場前の長蛇の列


ロビー


この音楽ホールで聴いたらぜいたくなことだろう。チケットは売り切れ!


さいたま芸術劇場出演者(俳優)の手形


3月22日(土)
午前中3時間ブログ作り。
「首相の一日」風に書くと・・・・・・
11:30あざみ野耳鼻咽喉科
12:30荏田
13:00早野聖地公園
13:25王禅寺ふるさと公園
13:35王禅寺
14:00上島珈琲店
15:30上島珈琲店を出る。
15:50帰宅


あざみ野2丁目のお宅の桜はもうすぐ。


あざみ野2丁目 桜通りも。


あざみ野耳鼻咽喉科は患者さんで満員。花粉症のピーク!?


処方箋ができあがるまで30分、KaBosで本を物色。

曽野綾子『「いい人」をやめると楽になる』(祥伝社文庫)を手に取る。
  ○人はみな、あるがままでいい
  ○人はかならず誰かに好かれ、誰かに嫌われている
--六十にして惑わず??

猪木武徳『日本の近代7 経済成長の果実』(中公新書)を衝動買い。


国道246江田駅東交差点(荏田町)の早咲き一本桜


同上


同上


同上



虹ヶ丘 早野聖地公園前


<王禅寺ふるさと公園>

王禅寺ふるさと公園(以下同じ)























家族連れでピクニック ピクニックって最近はいわないかな?(笑)











見晴らし台より

<王禅寺>

王禅寺本堂再建之碑 平成十三年八月


禅寺丸柿 右は「合寺記念碑」と読めるだろうか。
大正11年、寺家の東円寺が廃寺となり、王禅寺に合併された。


王禅寺本堂




あざみ野ガーデンズの上島珈琲店


上島珈琲店でランチ

ここで猪木武徳『日本の近代7 経済成長の果実』(中公新書)後半150
ページを1時間半で一気に読む。--時代的には佐藤内閣~田中内閣
の時代である。

それはまた私が政治的関心を持ち始めた時であった。多数同様、けして
「左翼」にも「心情三派」にもならなかったが(笑)。
以前書いたかもしれないが、学生運動が盛んだったといっても、全共闘運
動に参加した学生は、5~10%ではなかったかしらん。

本書を読むと、自分が「現代史」を生きている、を実感する。詳しさは日本
史の教科書の行間を埋めるに十分である。

一次史料(資料)の引用がまことにおもしろい。例えば
○皇太子成婚と小泉信三手記、『古川ロッパ昭和日記』(S34)
○高度成長と下村治「日本経済の基調とその成長力」論文(S34)
○浅沼稲次郎社会党委員長暗殺と池田隼人の追悼演説(涙!)(S35)
○IMF総会(東京)と池田首相演説(S39)
(注)池田勇人は、明治32(1899)年生まれ、昭和40(1964)年に亡く
  なった。65歳の若さだった。

戦後(第二次大戦後)を振り返ると、政治家、経営者の「問題解決力」と
「実行力」に尊敬の念をいだかずにはいられない。





        *        *        *        *

週間フォト日誌

3月17日(月)


今週の予定をチェック


神田駿河台3-2 東京メトロのエレベーター口 右に震災記念碑


震災記念--「震災」は大正12年9月1日の関東大震災である。


明るい日差しの本郷通り


神田駿河台3-9


神田駿河台3丁目の通りの一つ


東京テクノ・ホルティ園芸専門学校実習園


太田姫稲荷神社


「太田」=太田道灌である。


昭和15年1月4日建立--「皇紀2600年」記念のようだ。


この先は池田坂

直属の部長が好きだった「無言坂」は香西かおり(平成5--1993年)


屋上庭園


同上 奥には菜園コーナーもある。


<社食>

3/17 7階の社員食堂の昼食


3月18日(火)





高田瑞穂先生の『現代文読解の根底』(ちくま文庫)を読む。(★×5)

高田先生は、『新釈 現代文』を同期のKさんから教えていただいた。
高校生が読む本だが、硬くなった私の頭にはまことに難しい。私の書く
文章はいかに幼稚か痛感する。それだけにこの本はおもしろい。
高田先生いわく
  たとえ一顧の価値のない雑文であったにしても、それをよむことに
  即して内に燃え上がるインタレストが重要である。未だ成人に達し
  ていない若者にとっては、森羅万象のすべてがその知的関心の対
  象であることには、いささかの疑問もないであろう。そして、そういう
  インタレスト、知る喜びこそが、学生・生徒の生の本当の喜びである
  べきである。(本書p21)
中学、高校、浪人時代を振り返ってみると、先生方が勉強のおもしろさ
を教えようとされたのだろうが、残念ながら、正直いってテストがあるか
ら仕方なく多少勉強していたという面がある。予備校のKという数学の
先生は、むしろ「割り切ってやろうよ、ナ」と言っていた。旺文社の受験
講座の先生も(--いまはそのお名前が思い出せないが。)「こんなつ
まらない受験勉強なんて、さっさと片付けてしまおう」と言っておられた
記憶がある。

今はテストがないけれど(--テストがあったら困るが。)、本を読むこ
とが少しは「知る喜び」に結びついているのではないかしらん。

本書に
  あらゆる芸術は無用である。(オスカー・ワイルド)
という言葉を見つけた。

ウクライナ--クリミア情勢が風雲を告げてきた。
細かな事情は違うけれど、私には、昭和6年「柳条湖事件(満州事変)」~
昭和7年「米国スティムソン談話」~「錦州爆撃」~「満州国建国」~「リット
ン調査団」~昭和8年「日本、国際連盟脱退」(*)が思い出される。
(*)この時、新聞社など120社は共同宣言で受諾拒否の強硬論を主張
  した。
ロシアは、はたしてG8脱退か?プーチンは松岡洋右になるのか。

3月19日(水)
普段は社食で昼食だが、この日はBossと魚を外食。





「中よし」のしゃけ定食950円ナリ


あんこう鍋の「いせ源」


かんだやぶそば再建中(昨平成25年2月19日火災で焼失)


神田淡路町2丁目 ワテラスタワー付近


同上


神田淡路町2丁目25 淡路町バル ル・ソレイユ
飲まないので入ったことはない。

3月20日(木)
雨。


朝、本日のOB練習曲「わがふるき日のうた」を確認したのだが・・・・・・。
この日は「R.シュトラウス歌曲集」に変更だった。しかも、夕方、「急用」
が生じ、欠席してしまった。


雨模様の本郷通り


<C型慢性肝炎の治験--インターネット検索>
インターネットは使い方によっては大変便利であることは今更いうまで
もない。「C型慢性肝炎 治験」で検索すると約37,500件もヒットする。

私のようにヴィールス量が多く、遺伝子型が1b型でインターフェロンが
効きにくい者に対して、いま内服薬(経口薬)の治験が行われており、そ
れもほぼ最終段階に来ているようだ。

当初、1b型でヴィールス量が多い患者には、インターフェロンは5%しか
有効でなかったが、いま治験段階の内服薬では85%とか90%以上完
治するデータが出ている。しかも、高熱~微熱、思考力減退などの副作
用が出るインターフェロンと違い、内服薬は自覚症状の副作用がほとん
ど感じられない、「夢の薬」である。

<ご参考>
「C型肝炎は内服薬のみで治癒する時代へ」→こちら
 (虎の門病院分院長、肝臓内科部長 熊田博光)

米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社プレス・リリース→こちら
 (内服薬の治験を行っている会社のひとつ)

3月23日(日)
安倍首相が「未来志向の日韓関係」を目指し、ハーグ・サミットに出発。
近視眼的になっていはいけない。近視眼は、未来志向ではなく、宗方志
功だ(笑)。

ワシントンの全米桜祭り--ワシントンに桜を贈った東京市長尾崎行雄
を記念して、毎年開催されている。

アメリカから答礼として贈られた木は・・・・・・ハナミズキである。ハナミズ
キは、「3月23日」の誕生花であり、花言葉は「私の思いを受けてくださ
い」、「返礼」など。


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4 コメント

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明日に続く道 (sho)
2014-03-24 22:53:42
ユーチュブで聴きました。やはり若者向きの歌ですね。千原さんのメロディーは本当に美しいです。
今回のプログは春の足音が聴こえて来るようです。桜の開花ももうすぐです。
返信する
Re;明日に続く道 (katsura1125)
2014-03-25 20:34:41
shoさん、早速のコメント有難うございます。

志木高ワグネルは吉川誠二先生のご指導よろしきを得て頑張っています。

私たちがワグネルに入った時には、すでにそこに「ワグネル」がありましたが、「志木高ワグネル」は、この数年の「成長」が稲のような「生長」ですばらしいですね~。
返信する
残念! (しおぱん)
2014-03-25 20:37:29
今回フライヤーとプログラムのお手伝いして、楽しみにしていた本番当日は直前になって仕事が入ってしまい伺えなかったんですよね~。
このブログでなんとなく会場の雰囲気が分かりました。ありがとうございました。
本番直前の追い込み時期にインフルエンザで10名強ほど登校禁止になって大変だったそうです。
返信する
Re;残念! (katsura1125)
2014-03-26 20:39:00
しおぱんサン、コメント有難うございます。

しおぱんサンのお仕事もインフルエンザも、「あらら、そりゃ大変」でしたね~。

今回はVTRを撮影していました。ご覧になるのが楽しみですネ。
返信する

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