ドヴォルザークは、1892年51歳の時、米国に渡った。新設の国民音楽学校の校長と
して招かれたのである。
そこで生まれたのが、「新世界」交響曲、弦楽四重奏曲「アメリカ」、チェロ協奏
曲である。
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私が新聞の政治面をよく読んでいた頃、「三賢人」と呼ばれた政治家がいた。椎名
悦三郎、前尾繁三郎、灘尾弘吉の三人である。その明治生まれの政治家としての生
き方を書いたのが本書である。中心となる時代は昭和40年代から50年代、政界浄化
に臨んだ三賢人の物語である。
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以前書いたことがあったかどうか、私の大学受験前は「70年安保」を前にした時代 だった。高校の「政経」の先生はTという「日教組」の先生だったし、予備校の日 本史のHという先生もその系統と思われる方だった。(といって受講した私が「左 翼」になったことはない。) . . . 本文を読む
3月24日(火)洋ちゃんこと三浦洋一先生を偲ぶ会がサントリーホール 小ホール
で開催された。発起人(敬称略 五十音順)は、伊藤京子、鎌田實、栗林義信、下
田博郎、瀬山詠子、築地利三郎、長野羊奈子、新実徳英、畑中良輔の方々。
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著者は、一般に私たちは「本はできるだけ速く、たくさん読まなければいけない」
という強迫観念にとらわれていると言う。
本書は「本をゆっくり読む方法」--スロー・リーディングの実践についてまとめ
たものである。
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本書は名刑事平塚八兵衛が語った昭和事件史の聞き書き、ノンフィクションであ
る。
昭和38(1963)年3月31日夕刻、東京・台東区の建築業者の長男、村越吉展(よし
のぶ)ちゃん(4歳)が、近所の公園から誘拐された。 . . . 本文を読む
この本はすごい!日本の物語を論じたエッセイであるが、一読して著者が大変な勉
強家であることが分かる。
中村真一郎は大正7(1918)年の生まれ。私の父と同年である。平成9(1997)年79
歳で亡くなっている。開成中から一高、東大仏文卒。
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中部銀次郎は昭和17(1942)年生まれ。平成13(2001)年12月、食道癌のため59歳
で亡くなった。私がゴルフをかじり始めたのは昭和37、38年だが、中部は昭和37年
に日本アマ初優勝。以後、39、41、42、49、53年と日本アマに6勝した。
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私は会社員である。(ちなみに私の父も息子も民間の会社員だ。)今はあまりその 手のものは読まないが、サラリーマンの勉強として手にした本は多い。本書もその 一つであるが、単なるハウツー物と違い、大変参考になった。 . . . 本文を読む
会社の同期にUさんがいた。彼と私は同じ部に入り、いつもお互い近くで勤務して
いた。その彼に教わったのがクリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団の演奏によ
る、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」の名演奏である。(もうひとつ教わ
ったのはグールドの「ゴールドベルク変奏曲」(新盤)。)
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30年以上前、満洲という言葉を使用すると中国(中華人民共和国)から怒られた。
英文に「Manchuria」とあっても中国東北部と訳さなければならなかった。最近
(平成20(2008)年12月)本書が発売されたが、「<満洲>の歴史」とあったので
ちょっとばかり驚いた。
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ナチスのユダヤ人迫害をテーマとした映画は多い。これでもかこれでもかと繰り返 し取り上げられる。ポランスキー監督「戦場のピアニスト」もそのひとつで、2002 年カンヌ国際映画祭最優秀賞を受賞した。 . . . 本文を読む