今年9月、図書館から『丸山眞男話文集4』(→こちら)という、いささか難しい本を借りて、福沢諭吉の「脱亜論」に関する文を調べていたら、同書に「私にとっての安東仁兵衛君 1977年4月/1978年12月」という一文を見つけた。これは安東仁兵衛の『戦後日本共産党私記』出版記念会に . . . 本文を読む
11月20日(水)、名越健郎『ゾルゲ事件 80年目の真実』(文春新書)が新発売となった。ゾルゲについては今までもブログで何回か取り上げている(→こちら)。帯には「機密解除資料が語る」とあるが、 . . . 本文を読む
住んでいる団地のS江さんに教えていただいた、團和子『團家の食卓』を読む。内容は和子さんのおもてなし料理--中華料理中心。まことに女性らしい文章だ。最後に團伊玖磨さんのあとがきがある。 . . . 本文を読む
「靖国神社の歴史と問題」を、個人的に整理しておきたく、何冊か並行して読む。いずれの本でもいわゆる「A級戦犯合祀問題」に触れている。極東国際軍事裁判(東京裁判)では、最終的に28名が起訴され、そのうち東條英機ほか7名が死刑となった(昭和23[1948]年12月)。 . . . 本文を読む
9月15日(日)、老人の日。「老人の日」と「敬老の日」があるのを初めて知る。インターネットがなければ知らず仕舞いだったかもしれない。--ネットやWikipediaがなければ生きていけない?(笑)○老人の日:「国民が老人福祉について関心や理解を . . . 本文を読む
今年、福沢諭吉に関連する本が2冊出版された。『藤原正彦の代表的日本人』と中村敏子『福沢諭吉』だ。前者藤原正彦に、「誤解もされやすい諭吉の真意」として「脱亜論」が分かりやすく要約されている。「・・・・・・例えば諭吉の . . . 本文を読む
先日、「ホリエモンチャンネル」で、「鹿内信隆とフジテレビ」のこと、そして今だから話そうではないが2005年「フジテレビとライブドア」のことを取り上げていた。それに関連し、1.中川一徳『メディアの支配者』、 . . . 本文を読む
8月19日、歴史学者、東大名誉教授の伊藤隆さんが亡くなった(→こちら)。伊藤さんは、史料の発掘・整備、オーラル・ヒストリー等々実証的な研究で知られていた。『歴史と私』より「まえがき」より一部抜粋今でも、あれは夢じゃないかと思います。平成と改元されてから、 . . . 本文を読む
<戦争と新聞>をテーマにした本は多い。(以下引用)長年私は、日本近代史とくに昭和史に打ちこんできた。そして昭和史から何を学ぶべきかについて、拙著『昭和史』で五つの教訓として示した。簡約して箇条書きにしてみる。1.国民的熱狂をつくってはいけない。そのためにも言論の自由・出版の . . . 本文を読む
先日、ラウンジ懇話会で、みんなで「(主として)昭和の歌」を歌い、盛り上がった。6月28日の当ブログでも少しく取り上げたが、今まで「歌謡曲」をテーマとした本を目にするたびに購入してきた。あらためてごちゃごちゃと積み上げられている新書を . . . 本文を読む
中国関連本を整理する。30年ほど前、大阪商工会議所の主催だったか(?)、上海浦東地区の投資セミナーが開かれた。主催者側が「これからの中国は日々『普通の国』になっていきます」と言っていた(宣伝)が、私は「はて?」と思ったものだ。日中両国が友好的な関係を . . . 本文を読む
(横浜市)山内図書館で借りた新書3冊を読む。いずれも「歴史と史料(あるいは史料と歴史)」をテーマにしている。史料批判を経たうえの史料の裏付けのない歴史は、単なる「物語」か、もっといえば「憶測」でしかない?1.山本博文『日本史の一級史料』(2006光文社新書) . . . 本文を読む
〇昭和51(1976)年、渡部昇一『知的生活の方法』を読み、かなり刺激を受けた。渡部昇一45歳の著作だ。<読みたいときにとり出せる>別にこれという動機もないときに、いつか読んだ本がふと読みたくなることがあることを誰でも体験したことがあるだろう。その瞬間が . . . 本文を読む
○今から57年前、高2の「日本史」の最初の授業で、S下先生はニコニコしながら黒板に大きな字で「史観」と書き、「史観とは何なのか」と問題提起した。○同じく高2の「世界史」の授業で、K藤先生から余談的に「現在の歴史学はランケ(1795-1886)を祖としている」と教わった。*ちなみにS下先生は大正生まれ、 . . . 本文を読む
知覧関連本として、工藤雪枝『特攻へのレクイエム』を読む。知覧関連本としては、既述のとおり、1.神坂次郎『今日われ生きてあり』(原書:昭和60[1985]年)2.赤羽礼子・石井宏『ホタル帰る』(同:平成13[2001]年)3.水口文乃『知覧からの手紙』(同:平成19[2007]年)などがある。本書は、 . . . 本文を読む