『痛快!経済学』は平成11(1999)年度ビジネス書年間ベストセラー第1位になっ
た。本書はその文庫版である。いろいろな問題を「『経済学の論理』を用いなが
ら、中学生にも分かる平易な語り口で解き明かし」ている。
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昨年は太宰治の生誕100年だった。太宰といえば『斜陽』とか『人間失格』という
ことになろうか。私はいずれも読んでいない。太宰治の作品は、人によって好き
嫌いがあるようだが、一種の紀行文といおうか『津軽』はなかなかおもしろかっ
た。
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草野厚慶応義塾大学総合政策学部教授は、大変お若く見えるが私より3つ上の「団
塊の世代」である。
本書は70冊あまりの参考文献をベースに、戦後歴代内閣の経済政策をまとめたもの
である。法学部のご出身だけあって政治的な面にも触れられている。
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「事実は小説よりも奇なり」とはよくいったものである。本書はいわば「脱獄王」
の話を一つひとつ冷静な筆致でまとめたものである。吉村昭は「秘書」等は使わ
ず、何事も自分で調べていたようだ。
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[本日の時事放談(録画放送)は加藤紘一と寺島実郎だった。鳩山内閣のブレーン
(?)ともいわれる寺島さんにして、「小沢問題」には厳しかった。]
平成4(1992)年から住んでいる横浜市青葉区は元々緑区だったが、平成6(1994)
年に分割再編され、緑区、青葉区、都筑区となった。週末は、今年の課題の一つ
である「郷土史の研究」も兼ね、自宅から都筑区の横浜歴史博物館まで6kmほど
を歩いた。
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19世紀後半、欧米では一種の日本ブーム(ジャポニズム)だったようだ。1900年の
パリ万博では川上音二郎、貞奴が人気を博した。(オッペケペといっても誰も知ら
ない?)その時、プッチーニは42歳だった。(ちなみにドビュッシーは38歳。)
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5.D.ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(録音;1998/12/12、14)
「モダン楽器によるベーレンライター原典版世界初録音」と銘打った演奏であ
る。ジンマンはベーレンライター版によって、ベートーヴェンの交響曲9曲を次
々に録音していった。初回発売時からCD1枚1000円という安さに驚いたもので
ある。フルトヴェングラーが好きな人から見れば「ン?」という演奏である。 . . . 本文を読む
3.B.ワルター/コロンビア交響楽団(1959/1~4)
小林利之『ステレオ名曲に聴く』という古い本には、「豊潤なリリシズムにあふ
れていて、第三楽章のみずみずしい表現は比類がありません」と紹介されてい
る。第三楽章こそこのCDの聴き物である。SonyがうまくCD化したものである。
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江上剛は私より3歳ほど下だろう。江上といえば『非情銀行』、『起死回生』であ
る。旧第一勧銀、みずほ銀行の支店長を務めながら小説家としてデビュー。とくに
第一作、平成14(2002)年の『非情銀行』は覆面作家として話題を呼んだ。
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ブログの自己紹介欄に「余暇は読書と音楽、ウォーキング」と書いているが、ブロ
グ作りに忙しく、昔よりウォーキングの時間が減っている。これはいかんと昨日は
久しぶりに青葉台(--横浜市青葉区。目黒区の青葉台ではない。)まで歩いた。
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[今朝の時事放談は、小沢問題で渡部(恒三)さんと片山(善博)さん。片山さん
はまことにリーズナブルだったが、渡部さんは苦しくて気の毒だった。ただ、渡
部さんは、その昔田中角栄問題でTV出演した時は、田中角栄のまったく代弁者
だったが、その時よりはよかったかしらん。「党派」と個人の「独立(自尊)」。]
遠藤周作のユーモアあふれるエッセイ集である。書かれたのは昭和40年代。前半の
「ぐうたら人間学」は「狐狸庵閑話」という名で発表されていた。 . . . 本文を読む