『すばらしい新世界』は1932年に刊行された。いまや20世紀の古典である。
全体主義的「管理社会」、「階級社会」を描いたSF小説であるが、とてもSFと
は思えず、笑い事ではなくなってしまう。
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この本(平成17年7月、講談社文庫刊)はおもしろい!!中島さんは「頭のいい」
人だ。
「頭がいい」という言葉ほど多義的なものはなく、いろいろな意味で使う。「頭の
回転が速い」、「記憶力がいい」、「知恵がある」、「ずるがしこい」、「話し方
がうまい」、「配慮ができる」、「先見力がある」などなど。
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大学受験予備校時代、英語の先生だったか本を何冊か薦められた話は以前書いた。
その中に和辻哲郎「面とペルソナ」があったが、平成17(2005)年3月に本書(岩
波文庫)に収容されているのを発見した。
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太平洋戦争後、日本が占領されていたときのこと。将棋、棋士の升田8段は、泣く
子も黙るGHQ(ジェネラル・ヘッド・クウォーターズ)から話を聴きたいと呼び出しを受けた。
GHQが歌舞伎などの日本文化を目の敵(かたき)にしていた時代だ。
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これからしばらく「おすすめの文庫本」を書いていきたい。「必読200冊」という
わけではないが、だまされたと思ってお読みいただければさいわいである。
平成11(1999)年NHKスペシャル「空白の自伝・藤田嗣治」が放送された。近藤
史人は当時のディレクターである。
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11月22日(土)、一人で「敵情視察」と称して早稲田大学グリークラブ100周年演
奏会を聴きにサントリー大ホールへ。ワセグリは昨年が100周年。今年は新しい一
歩・100年を踏み出そうという趣旨らしい。
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昭和62(1987)年に結成された、ワグネルOBを中心としたサラリーマンのア・カペ
ラ・コーラス・グループ「アリババと15人の盗賊」の第20回記念演奏会に行ってき
た。(11月21日(金)、サントリー小ホール)
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本書は講談社文庫から何冊か出ている、阿川弘之のエッセイ集のひとつである。(この本、字が大きくて読みやすい!)阿川弘之の魅力は(どちらかといえば)短文(センテンスが短い。)のそれである。 . . . 本文を読む
これはいい本だ。著者は昭和23(1948)年生、京大文学部卒。京大教授を経て、現 在帝京大文学部教授。(ちくま文庫) 大学受験浪人時代に『昭和史』(遠山茂樹他、岩波文庫)を読み、その後も昭和史 に関する本を読んでもいまひとつ釈然としなかったが、この本の「第3章昭和のエ リート」を読むとだいぶすっきりする。 . . . 本文を読む