河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第22回 日本リハビリテーション医学会 中国・四国地方会

2008-12-14 | 研究・講演
第27回中国四国リハビリテーション医学研究会と同時に第22回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会が岡山大学整形外科で開催された。

私は朝1番の発表であった。

荷重立位での周期的前後揺動刺激が脊髄損傷患者の下肢筋群に及ぼす効果
吉備国際大学保健科学部1,吉備高原医療リハビリテーションセンター2
○河村 顕治1,古澤 一成2,徳弘 昭博2
脊髄損傷のトレッドミルを用いた免荷式ステッピングトレーニングの良好な成績は報告されているが実施が困難である.そこでトレッドミル歩行訓練を行う代わりに荷重立位で足部を揺動板に固定し,前後に周期的に揺動させることで下肢筋に筋収縮を誘発させることができるという仮説に基づき研究を行った.対象は吉備高原医療リハビリテーションセンターで治療を受けている脊損者9名である.1名は完全麻痺で他の8名は不全損傷であった.被験者の体を牽引装置を用いて荷重立位に保持し,足部を揺動板に固定し揺動刺激装置による前後揺動刺激を加えた.症例1は18歳男性,L1 ASIA Aの完全麻痺であったが受傷後8ヶ月経過し下肢の筋萎縮著明で,荷重立位での周期的前後揺動刺激は下肢筋に有効な筋活動を誘発することはできなかった.症例2から症例9は種々のレベルの脊髄不全損傷患者であったが,不全損傷患者においては全例に大腿筋群を中心に筋収縮が観察された.

特別講演は下記の二つであった。
【特別講演】13:30~14:30
座長 岡山大 千田 益生 先生
「CI 療法の理論と実際」
兵庫医科大学リハビリテーション部 道免 和久 先生
【特別講演】14:30~15:30
座長 岡山大 尾凬 敏文 先生
「転移性脊椎腫瘍の治療 -QOL 向上の観点から-」
日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野 徳橋 泰明 先生

道免先生の講演は非常に分かりやすく、最近話題になることの多い脳卒中片麻痺に対するCI 療法のことが良く理解できた。

昨日、今日と岡山にいながらにしてたくさんの講演が聴けて非常に勉強になった。


コメント (1)
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