これもおそらく前に書いたと思います、思います…。(頭の中で考えていて書かなかったのかもしれません)
いろいろな分野の学者や研究者、野良学者なんかと話をしたり、専門書なんかをつまみ読みしますと、内容がまー細かいね。深掘りはいいけど他の専門分野の学者も理解できないようなものになってたりします。
専門性を高めることにより自分の「売り」を打ち出しているのだと思いますが、反面その分野を網羅しているような書物に会うことが難しくなっているように思います。昔は一人の学者が網羅するような本を出していたりするのですが、あとに続くよう学者は少なく本も出版されない。いつまで経っても50年以上前の「大御所学者の大金字塔的書物」を講義のテキストとしてつかっていたり…。近年、見るのはそれぞれの専門家が共著して何巻組かで出版されることが、多いようです。
正直、深堀りも結構ですが網羅した書物は必要です。あとに続く学生がより専門化されていって堀にほってブラジルにまで到達するころには一般人が興味を惹かないものになっているのが現状でしょう。奇特な一般人がしたり顔で酒の肴に話すだけではもったいない。その学問分野からそれぞれがエッセンスを抽出して今後の生活に活かしていけるようなものでないと、いずれその学問分野は社会との距離が離れすぎて、なくなってしまうかもしれません。支援するのはマニアではなく政府であったり、それを指示する国民だったりするのだから。
偉い学者さんなんかは大学を退官した後に市民と車座になって話をすることがありますが、若い学者にもそれをやって欲しいとおもいます。
(現役大学教員が大学の事務に忙殺されているのはよく聞く話ですが)
まぁ、自己満学者ではなくて、市井の人あっての学問ということを頭の中に置いて研究を深めていってほしいものです。