岡田医師バンバン本書いてるなぁ~。岡田さんの本だけで何冊読んだことか。
(そんなに読んでないか?)
毎年冬場はよく本が読めますね。寒さで脳が締まってくるのかね?今は二週間に一冊ペースです。
以前は、岩波明氏の発達障害関係の本を二冊。他に一冊読んだかな?
なにせ精神疾患でブームになっているのは「発達障害」。その中でAD/HD、自閉症スペクトラム(ASD)、学習障害(LD)。この3つの要素が重なっている部分があったり離れている部分があったりするけど、単立はしないのか?
前提として精神障害は完治しません。残念ながら。
発達障害に限らず、生活しやすくするような配慮や本人の訓練が必要です。ですが、支援や配慮を断ったり、訓練を必要とせず周りを巻き込んでトラブルになったり...となると、きっかけや本人が一歩踏み出す必要はあるでしょうね。
家族関係を始めとする人間関係が元で鬱になったり、トラウマになる前に行動が必要ですが、おそらく多くの当事者は間に合っていないのではないかと思います。配慮や訓練が必要なのはわかりますが、そうなると本人に労働意欲があっても業種や職場は限られます。それと、そこにたどり着いたとしても、それが本当の意味の生産的な仕事と言えるのか?と疑問が湧いてきます。配慮となると上司だけでなく同僚にも病識や本人の特徴の共有は必須で、その中でも「合う/合わない」という健常者間でもあるようなトラブルは起きてくる。それを自身が裁くということは難しい。そこで事前に訓練が必要と言うことなんでしょう。
ASDとなるとなんらかの身体的な不具合が合併することが多いようで、本書で紹介されているのは「消化器系」「解毒能力」というような腸の不具合がセットになることが多いようです。
平衡感覚などについての簡単なトレーニング方法も紹介されていて、楽器の演奏や軽い運動など左右違う動きをするようなものが有効であると紹介されています。
読み進んで行くと、訓練もそうですが年齢と共に脳も変化していき、日常生活に支障を来さなくなるような例もあるようです。訓練で言うとアメリカの一般家庭の両親がASDの我が子のために親、当事者姉妹、ヘルパーなどと協力して、さらに独自の訓練方法を編み出して、青年になる頃には健常者と変わりない人生が送れるようになったと言うことが紹介されています。
※「カウフマン夫妻」の試み
繰り返しの訓練をすることが良いということらしいので、これを読んでいるとSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)というのは、有効なんだろうなと感じます。そのことも本書で紹介されています。
私の疾患、PTSDもそうですが、積極的に治療法を探したり助言に耳を傾けることの重要さを感じます。そして、良いと思ったら根気よく続けること。「私は✕✕障害だから、迷惑かけても良いんだぁ!」というのは冗談で言ってもいいけど、自分でも必要な対処を考えていかなければならない、なぜなら自分の障害であり、自分の人生だからです。
グラッチェ!