2009渓流解禁日、最大の出来事はこれ。
念入りに準備をして、コンビニでおにぎり飲み物その他を調達し、また家に帰って旦那様とふたりでウェイダーをはき、あとは釣るだけという支度をしていたとき。
旦那様がなにやらあわてふためいているので、車庫に行くと、
な、なに、この匂い。
「ケホッ、ケ、ク…」
息を吸ったとたん、呼吸困難。喘息のひどい発作みたい。
「熊撃退スプレーが暴発した。近づくな」
手を洗いながら、旦那様が言った。
「しゃ、車庫から、車、出したほう、が、いいかも」
息を止めつつ、切れ切れに進言した。
旦那様が熊撃退スプレーを腰につけたまま運転席に座ったとき、突然、暴発したのだ。
「フックがずれていて変だなと思ったんだけどな」
運転席の右側がオレンジ色に染まっていて、豪快なトウガラシの香りプラスアルファがあたりにただよっていた。旦那様はプシューとそれが暴発した瞬間、手で押さえたらしく、まず手を洗いに行ったのだ。
車を車庫から出し、青空の下で懸命にオレンジ色のトウガラシ成分を拭き取った。運転席のドアを開けた状態で暴発したので、車庫の中にもオレンジ色の残骸が残っていた。息を止めながら、洗車ホースで水とともに流したが、しだいにほんとうの喘息発作になってきた。
「お父さん、私のベッドのところから紫の円盤みたいなの持ってきて」
ウエィダーをはいたまま玄関に行って、父に持ってきてもらった。
アドエアというステロイドと気管支拡張剤の合剤が入った喘息治療薬。
これを二回吸入して、ちょっと落ちついた。
ふたりで共同作業した結果、やっと車に乗れるくらいまでに除去された。
「やっぱり予定通り9時になったな」
少し早めに出かけようかと言っていたのに、まぁ、こんなもの。
車はまだトウガラシ成分が残っていて、窓を全開にしないと喘息の発作が出る状態だったけれど、そんなの関係ないと果敢に出かけてしまうところが、やっぱり釣りバカなのだなぁ。
寒い戸外ではあまり感じなかったのに、帰宅してお風呂に入ったら、手がひりひり火傷のように痛んで。それでも次の釣行を考える私たちは、どうしようもない釣りバカなのだなぁ。
この日はさらに、旦那様がサージョンズノットを失敗し(いちおう旦那様も外科系なのに…)、釣り逃したというオチつき。ネタ満載の解禁日となったのだった。
教訓その1
熊撃退スプレーのフックが外れているなと思ったらそこでしっかり状況判断して行動する
(風向きや暴発しても困らないよう何かをかぶせるとか最善の方法を考える)
教訓その2
暴発してしまった成分の処理をするときは、手袋は必須。
(手袋をしなかったおかげで手に成分が移り、手でさわった顔などにまで被害が及んだ)
しかし旦那様はさらに強い決断をしていた。
「俺はもう熊撃退スプレー持って歩かないぞ」
そうだよね、こんなこと、二度と経験したくない。
「こんなの浴びたら、熊がかわいそうだ」
そ、そうなんだ。
旦那様、やさしいぞ。
いろいろ読んで、また少し書いた。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
念入りに準備をして、コンビニでおにぎり飲み物その他を調達し、また家に帰って旦那様とふたりでウェイダーをはき、あとは釣るだけという支度をしていたとき。
旦那様がなにやらあわてふためいているので、車庫に行くと、
な、なに、この匂い。
「ケホッ、ケ、ク…」
息を吸ったとたん、呼吸困難。喘息のひどい発作みたい。
「熊撃退スプレーが暴発した。近づくな」
手を洗いながら、旦那様が言った。
「しゃ、車庫から、車、出したほう、が、いいかも」
息を止めつつ、切れ切れに進言した。
旦那様が熊撃退スプレーを腰につけたまま運転席に座ったとき、突然、暴発したのだ。
「フックがずれていて変だなと思ったんだけどな」
運転席の右側がオレンジ色に染まっていて、豪快なトウガラシの香りプラスアルファがあたりにただよっていた。旦那様はプシューとそれが暴発した瞬間、手で押さえたらしく、まず手を洗いに行ったのだ。
車を車庫から出し、青空の下で懸命にオレンジ色のトウガラシ成分を拭き取った。運転席のドアを開けた状態で暴発したので、車庫の中にもオレンジ色の残骸が残っていた。息を止めながら、洗車ホースで水とともに流したが、しだいにほんとうの喘息発作になってきた。
「お父さん、私のベッドのところから紫の円盤みたいなの持ってきて」
ウエィダーをはいたまま玄関に行って、父に持ってきてもらった。
アドエアというステロイドと気管支拡張剤の合剤が入った喘息治療薬。
これを二回吸入して、ちょっと落ちついた。
ふたりで共同作業した結果、やっと車に乗れるくらいまでに除去された。
「やっぱり予定通り9時になったな」
少し早めに出かけようかと言っていたのに、まぁ、こんなもの。
車はまだトウガラシ成分が残っていて、窓を全開にしないと喘息の発作が出る状態だったけれど、そんなの関係ないと果敢に出かけてしまうところが、やっぱり釣りバカなのだなぁ。
寒い戸外ではあまり感じなかったのに、帰宅してお風呂に入ったら、手がひりひり火傷のように痛んで。それでも次の釣行を考える私たちは、どうしようもない釣りバカなのだなぁ。
この日はさらに、旦那様がサージョンズノットを失敗し(いちおう旦那様も外科系なのに…)、釣り逃したというオチつき。ネタ満載の解禁日となったのだった。
教訓その1
熊撃退スプレーのフックが外れているなと思ったらそこでしっかり状況判断して行動する
(風向きや暴発しても困らないよう何かをかぶせるとか最善の方法を考える)
教訓その2
暴発してしまった成分の処理をするときは、手袋は必須。
(手袋をしなかったおかげで手に成分が移り、手でさわった顔などにまで被害が及んだ)
しかし旦那様はさらに強い決断をしていた。
「俺はもう熊撃退スプレー持って歩かないぞ」
そうだよね、こんなこと、二度と経験したくない。
「こんなの浴びたら、熊がかわいそうだ」
そ、そうなんだ。
旦那様、やさしいぞ。
いろいろ読んで、また少し書いた。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)