田中達也

アテネ五輪予選の全力プレーに惹きつけられ、私はサッカー好きになった。
ドイツW杯メンバー入りが有力視されていた2005年10月、レイソル戦で大けがを負いW杯を棒に振った。
再起が危ぶまれた怪我から復活初ゴールを決めたFC東京戦。
オシムに抜擢され前田とトップを組んだカメルーン戦。
ここを落としたらW杯予選落ちと言われたバーレーン戦で最後まで動き回って勝利に貢献し、怪我あけのカタール戦で予選突破の鍵となるゴールを決めた。

プレースタイルは、とにかくひたむき。サボらない。献身的。
ロシア人の血が1/4入っているのに大和魂を感じる。
アテネ予選時の体力はないが、今の方がトラップやポジショニングはいい。
でも、昨年はJ1でノーゴール。腰痛で代表戦にもほとんど出ていなかった。

けれど選手のコンディションをしっかり考えるフィンケ監督になってから、少しずつ強い体になっていった気がする。
今年は開幕からじわじわコンディションを上げて、ゴールも決めている。
日本代表23名の中に選ばれて欲しかった。
でも、去年ノーゴールじゃ仕方ないなとも思った。
予備登録メンバーに選ばれて、まだ可能性はある、と喜んだ。

けれど、彼の言葉に、自らを恥じた。

　「W杯で出番が回ってくるときはけが人が出た時なのでそれは望んでいない」

怪我の辛さを誰よりも知っているからこその言葉。
強い人だな、でも、そんなこと言われたら泣いちゃうよ。

いろいろ読み直しては、また書いた。
今日もびよよよ～～ん　(*^　__　^*)