川天使空間

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緑のトンネルをぬけて 岸 史子・作 植垣歩子・絵 岩崎書店

2011年11月25日 05時31分20秒 | 創作・本の紹介
等身大の子供たちがそこにいて、ぐっときてしまった。

季節風大会で、岸さまからいただいたご本。
「季節風」の岸さまの作品は、読むたびに、すうっとさわやかな気持ちになれる。
毎日しつこくカバンに入れて持ち歩いていたのに、ずっと読めないでいた。
やっと、やさしい気持ちにリンクできる心境になって、本を開いた。

まゆは小学校五年生。
林間学校の班に、不登校をしている山口君がいる。
だれも山口君を誘う役をやろうとしない。
なのに、一年生の弟てつが、山口君をまゆよりよく知っていた!
ちょっとショックを受けるまゆ。
委員長の本田さんも、まゆは苦手。
でも、ふたりとも、ちょっと勇気をだして話しかけてみると‥

「しんとしたろうかをひとりで歩くこの時間を、わたしは気にいっている」
「おさげがランドセルの上で、ぽくぽくとゆれる」
「おかずを温め直すかあさんの口調で、起きていてもだいじょうぶだとわかった」
「『やるきじぞう』なんて名前つけられちゃったけど、本当はときどきおやすみしたいんじゃないかって」
「やっちまったーというときは、仲間がいればだんぜん強い」
「そのとき。ふわっと体が軽くなり、わたしも本田さんにハイタッチしていた」

やっぱり、岸さまの言葉は、すうっとしみてくる。
ふつうの顔したやさしい表現なのに、しみてくる。
なんでだろう。人間、かな。

読み終えてまさに「緑のトンネルをぬけた」気分。
私も、職場の、あの人や、あの人に、話しかけてみようかな。

とつぜん思いついて、だだだっとキーボードを叩いた。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (6)
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