川天使空間

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児童文芸 12.1月号

2013年12月12日 05時16分59秒 | 創作・本の紹介
やっと半分ばかり読めた児童文芸。
こんなに放置状態だったのははじめて、かな。
特集は「お国ことばで創作を!」。

まっさきに「栃木」、ひでじぃさまこと、高橋秀雄さまの「でほらく、へでなし、マサゾやん」を読んだ。
設定はラジカセの時代だけれど、「父ちゃん」の「やぶ坂」の空気を感じた。
いいなぁ、この感じ、いいなぁ。
シマヘビとマムシを登場させるなんて、勇気あるひでじぃさま(私がヘビたちを書くのとはわけがちがう)。
方言は、やっぱり東北に近いのかなぁと。
楽しかったです!

おおぎやなぎちかさまは、「岩手」を書いていらして。
短い枚数の中に、スリルとサスペンスと、おばあさんとキツネのきん太のあったかさが出ていて。
名作です。絵本になりそう。
おばあさんが帰りにそなえてくれたずんだもちを食べたきん太。
「しっだげ、うめぇがったど」に、じーんときた。

楠章子さまは「大阪」で、「おふろやさん」。
地の標準語が大阪弁の会話をひきたてていて。
おゆでっぽうで遊んで、仲間になった三人の前のタイルの壁に、三人の男の子の絵。
物語のはじまりみたいで、ぞくっとした。
さすがだなぁ。

おやぶんこと芝田勝茂さまは「石川」で、「風の子脳炎と蛾山道」。
いきなり、原発がでてくるのにはびっくり。
さらに鎌倉時代の話まで出てきて、フェイスブックが出てくるなんてまあ。
「でも、『ふたつの月』ってどういうことなんだろう?」で終わり?
えっ、えっ、続きはどうなってる……さすがです、おやぶん。

高森美和子さまは「佐賀」で、「思い出はみかんの味」。
みかん農家だったおばあさまと叔父さま夫婦への感謝を込めて書かれたいう短編。
土地が肥えすぎて「しいか(すっぱい)」みかんばかりできるため、みかん作りをやめるしかなかった祖父。
みかんを伐ってドングリの苗木を植えて、山を里山に戻した祖父。
小学校に貸し出されたその山で、子どもがみかんの木の実生をみつけたなんてことがあったら、いいなぁ。

豪華執筆陣のこの特集、すごく良かったです!

やっぱり児童文学の書き手はすごいなぁと、読みながら痛感。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
コメント (6)
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