川天使空間

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「そして歩き出す サッカーと白血病とぼくの日常」早川史哉

2019年11月03日 05時39分56秒 | 創作・本の紹介
予想はしていた。
けれど、これほどとは。



白血病との壮絶な闘いが描かれていた。

筑波大卒の新人で、アルビレックス新潟2016年開幕スタメンを勝ち取ったのに、白血病という病に倒れた早川史哉。
これはただの闘病記じゃない。
絵もない、写真もない、そして白い表紙にタイトル。
ひとりの人間としての「覚悟」が書かれていた。

レビューを書くなら、あらすじが要る。
が、あらすじはアルビファンなら皆知っている。

わかっているのに、どうしてこれだけ心を打つのだろう。
自分の負の部分を隠さず書いているからだろう。
自分をよく見せようという部分がないからだろう。

病室の窓が、その時々で、希望になったり絶望になったり。
開幕前から体に違和感があり、すでに白血病状態で開幕戦に出ていたと思われること。
サッカー選手として活躍することと同時に、昔から指導者・教師を目指していたこと。
私が生で観戦した対山形戦で、あとからメンバーに呼ばれ、
結局ベンチ入りはならなかったが、NDスタで観戦していたこと。
(あのスタジアムに史哉もいたんだ!)
今も試合に、オレンジと青のアクセサリーを持っていくこと...

早川史哉は、ここ2試合、右サイドバックでフル出場を続けている。
前節ではDAZNのベストイレブンにも選ばれた。
(これについては、本人は納得いかないに違いない)
試合では要所要所で「こうくるか!」という対応をしている。
だいたい「なんでサイドバックの史哉がそこにいる」と何度思ったことか。

最近のアルビの試合では、史哉の動きを目で追っている。
それだけ面白い動きをしているから。

でも、はじめてフル出場した対鹿児島戦のインタビューで、
「やっぱり顔色は普通じゃない、無理しないでね史哉」と祈ったのだった。

これだけの短期間で、白血病と移植治療から復活し、プロとして戦う。
それがどれだけの負担を身体にかけているのか。
たぶん、未知の域のレベルにある肉体反応が存在するはず。
身体の声を聴いて、ほんとうにほんとうに、無理しないで活躍して欲しい。

本の帯にある南野拓実の言葉。
「僕には想像できる。いつかどこかで一緒のピッチに立つことを」



今の史哉のパフォーマンスなら、うん、きっとある。

小児救急、感染性胃腸炎が多かったりでやっぱり忙しかった。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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