今季のインフルエンザはゼロ。おどろくほど少ない。
RSもこれまでゼロ。これも少ない。
小児科外来で熱を上げて来る子で陽性になるのは、溶連菌感染症とこれ。
アデノウイルス感染症、いわゆるプール熱。
(咽頭スワブを取るのにマスクと手袋必須で、フェイスガードもつけてやっている)
例年だと、インフルエンザが出てくる前、晩秋頃に陽性者が多かった。
そしてインフルエンザが流行し始めると、ぱたっと出なくなるというパターン。
ところが今、アデノが例年より多い(感染症全体が少ない中だから目立つ)。
新型コロナ対策でマスク手洗いなどしているにも関わらず。
高熱が続くと、もしかしてコロナ?と親御さんは心配される。
でも、アデノ陽性だと、親も主治医もほっとする。
熱は5日も続くけれど、比較的元気だからアデノは。
検査機関で検出されているウイルスは何だろうと調べても、コロナ対策で検体自体が出ないのか、
検査の余裕がないのか、感染症情報センターのデータはごく少ない。
実際、新型コロナ以外の市中感染は少ないんだろうな。
外来で他のウイルス感染症は、手足口病やヘルパンギーナがごくまれに出るくらい。
あ、突発性発疹は例年と変わらず出ている。
あと、ヘルペス性歯肉口内炎(単純ヘルペスの初感染)とか水痘とか。
残りはきっとライノウイルスなどのいわゆる「風邪ウイルス」なんだろうな。
鳥に留鳥と渡り鳥がいるように、ウイルスにも土着ウイルスと渡りウイルスがいるのかな。
もしかしてインフルエンザは渡りウイルスだから水際対策で拡がらないのかな。
アデノは土着ウイルスだから変わらず出ているのかな、とか考えてしまう。
(地域のヒトや動物に常在しているのかもね)
でも今、世界中で、ウイルス勢力図が変化しているのは間違いないだろうな。
創作の作業をいろいろやった。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)