インフルエンザ肺炎

月曜、火曜と、インフルエンザ肺炎の子が続いた。

月曜は5歳の女の子。保育園でインフルエンザ流行中。
前の日から38度程度の熱があった。
診察したら喉が真っ赤でインフルエンザ迅速検査でＡ陽性。
「夜、息が苦しそうだった」と母は言うけれど本人はわりに元気。
けれどとにかく呼吸が速い。
指先にパルスオキシメーターをつけて酸素飽和度を見ると89％（通常は97-99％、90％を切ると呼吸不全）。
驚いて胸部レントゲン写真を撮ったらしっかり肺炎だった。
組合病院へ紹介入院。
最近は元気であまり受診しない子だったけれど、喘息と肺炎の入院歴があった。

昨日は13歳の男の子。中学校でインフルエンザ流行中。
月曜に高熱で来院してインフルエンザＡ陽性。
脱水があったので点滴して、リレンザを処方。
夕方お母さんから「リレンザ2回吸ったのに熱が下がらない」と電話があった。
「明日は多少は下がるはずですが下がらないなら来てください」と伝えた。
昨日来院したときも39度。呼吸は速くないけれど顔色が悪い。
パスルオキシメーターで酸素飽和度92％。
胸部レントゲン写真でしっかり肺炎になっていて、日赤へ紹介入院。
この子も昔、時々喘息様になって吸入していたことがあった。

新型インフルエンザは呼吸不全がこわい。
その特徴として、
・診断されたと同時くらいの早い時期に呼吸障害が来る
・低酸素血症（酸素飽和度70～80％台）
・痰が気管支に詰まりやすく無気肺を合併しやすい
・重症例は人工呼吸器管理が必要だが、軽症のものは早期に回復
・既往に気管支喘息で治療を受けていたとか、喘息様のエピソードが多い

あっという間に具合が悪くなる呼吸障害。
今日はそんな子が来ませんように。

昨日腹部エコーと胃カメラをやってもらって、異常は胃炎とポリープのみ。
大丈夫と思ったら元気が出てちょっと書いた。
今日はワクチン-診療-健診-ワクチン-診療-ワクチン。
今日もびよよよ～～ん　(*^　__　^*)