2024年は、能登半島の震災からはじまった。
日を追うごとに被害の実態が明かされて、地下の浅い地点に伸びる活断層を震源とした直下型地震の恐ろしさを目の当たりにした。建物や道路の被害は東日本大震災をはるかに超えるようだ。日々たゆることのない映像に気がめいて、新春の歓びを日記に連ねる手も凍ったままだ。
だが、いつまでも滅入ってばかりはいられないだろう。被災地の被災者たちのたくましさに、逆に勇気づけられながら、この年を歩きだそうではないか。
昨年は決して「年齢」のせいではないが、山に登ることもテントや山小屋で過ごすこともてっきり少なくなった。運動量も著しくおちて、体重はそれに呼応するように増えた。要するに体力は低下する一方だ。
これではいけない。運動量を回復して体力の向上と減量、ようするに生活改善に取り組まないといけない。(といいながら、ウィスキーのお湯割りをいただきながら、このブログをかいているわけだが)
本日、NHKが放映している「にっぽん百名山ミニ 3min.」を眼にする機会があったが、美ケ原の山頂部から展望した北アルプス北部がモルゲンロートに染まっていて、思わず息をのんだ。
そうなんだ、昨年は安曇野から後立山の山岳展望を楽しんだが、麓からでも、美ケ原のようにバスや車で気軽に登れる高原からでも、少し苦労して登った北アの蝶ヶ岳山荘のテン場やや種池小屋テン場から昔登った槍穂や剣などの山岳展望の旅にもっと出かけて、このようなモルゲンロートやアーベントロートに現地で目の当たりにして息をのもうではないか。琉球のニライカナイ、浄土宗の西方浄土、熊野灘の補陀落の海のような行き先があそこにあると信じながら。
体力増強は必須だが、たとえ劣化していても、その体力に見合った展望所はそこかしこにあるのだろう。北アに限らず、近場で飯豊や朝日といった東北の連嶺の展望所も探してみよう。
美ケ原から北アのモルゲンロート(NHK にっぽん百名山10minから)
穂高連峰
槍から大キレット方面