かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

夏キノコの観察に行ったが、2時間で退却した青葉の森

2024-07-20 22:12:10 | 日記

昨年から「食べられるキノコ研究」を始めたが、知らないことを覚えるのは子供のようで楽しい。

たとえば、キノコ狩りといえば初秋から晩秋にかけての風物詩であったことから、キノコは秋に生えるものだと思い込んでいたが、図鑑を読むと、「春から秋」とか「夏秋」という風に観察できる季節が分類されているので「キノコは秋」は思い込みにすぎないことがわかる。

そして、昨今はyoutube動画などのSNSを通じて、夏に採取するおいしいキノコなどの情報が盛りだくさんであり、それらを見ると例えば「アミダケ」(当地ではアミッコの愛称で親しまている)など傘の裏がひだではなく網状または細かい泡状の穴が無数にあるイグチ科のキノコは初夏から盛夏にかけてが、まさに今頃が旬だということがわかるし、テング科でも毒がなくおいしいとされる「タマゴダケ」、不思議なことに栃木県民だけがこよなく愛するというベニダケ科の「チチタケ」なども夏が取り入れ時期であることが分かった。

いろいろな情報をえて、当地にもイグチ科の「ヤマドリダケモドキ」(西洋のポルテーニといわれている)、「アカヤマドリ」、そして上記の「タマゴダケ」や「チチダケ」、また昔からおなじみの「アミッコ」やベニダケ科の「ハツタケ」などをこの夏の観察と採取のターゲットと決め、とりあえず昨日はむしむしと暑いのを承知の上で、雨上がりの青葉の森を歩いてみた。

うーん、森の中でも蒸し暑いのは、標高が低いのでやむを得ないとして、蚊や蚋(ブヨ)の類が多いのには閉口した。虫よけスプレーを噴射していたからあまり刺されはしなかったが、耳元で「プーン・プーン」とうるさいこと。ちょっとしたキノコを見つけて立ち止まったり、カメラ撮影にはいるとすぐに耳元や手のひらにまとわりつく迷惑千万な連中だ。

滲みだす汗とストーカまがいの連中に嫌気がさして、2時間ばかり歩いて森を抜けだした。いつの間にかクマさんの脅威よりも吸血羽虫への敵愾心が勝っていたのだ。

この時期、虫よけスプレーのみならず、歩行用の蚊取り線香やコードレス電子蚊取器のどの携帯も真剣に考えようと考えた。

でも月半ばの青葉の森には、おどろくほどさまざまなキノコが生えていることが分かった。キノコのことに関心がなかったら、こんな事情は知らないでいただろう。

でも、結局この日「山の幸」として採取したのは見覚えのある「ウスヒラダケ」数枚だけで、ポルテーニことヤマドリダケモドキらしきものも見つけたが虫に食われすぎているようでスルーしたし、あとは食用か毒か不明なものばかりであって採取はしていない。

しかし、家に帰って撮った写真を図鑑などで調べたら食べられそうなベニダケ科の「カワリハツ」らしきものもあったようなので、もっと「研究」を深めようか。もっと個体ごとに写真を撮るだけでなく、傘・ひだ・柄の性状、ツバやツボの有無、腐生菌か菌根菌か、生えている近くの樹木などメモをするなどやっていかないとならんと自覚。(でも虫に刺されてかゆいんだよね・・・)

来週から「夏キノコ研究」は、もっと標高の高い地点を研究エリアに設定し、続けよう。

 ワーイ、ポルティーニ発見とよろこんだが、虫に食べられている(おもにキノコバエの幼虫とのこと)のか柄がブヨブヨでスルー。ちなみに、イグチ科のキノコは、よっぽどうまいのか、傘が開くとすぐに虫にやられるのだという。傘の開かない幼菌を探してみよう。

帰って調べたら食べられるベニタケ科「カワリハツ」ではないかと思ったキノコ。今度であったらもっと調べてみよう。

これはラッパダケ科の「ウスダケ」とすぐに分かったが、今は毒キノコに分類されている。(オイラの古い図鑑には食用、ただし下痢に注意。しっかり吹きこぼしてから調理せよとある。)

傘のギザギザが特徴なので調べたらクヌギタケ科の「チシオダケ」みたいだ。傷つけると血赤色の液体を出すそうだ。今度やってみよう。毒ではないみたいだが「食」にも分類されていない。

ラッパタケ科ホウキダケの幼菌だろう。ホウキダケの仲間は「食」も「毒」もあるから要注意だが、わかりやすい形状なので、研究を深めよう。

コメント    この記事についてブログを書く
« 酷暑の日本列島を高地で過ごそう | トップ | 星月夜と過ごす夕べ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿