あったかな朝。室温24℃・湿度75%。北側の部屋の灯りを点すと久々ヤモリ君がガラス窓に張り付いていた。彼は(といっても雌雄不明)、あかるい窓に張り付いて寄ってくる蛾などを捕まえているが、外気温が20℃以下となる冬の間はどこに過ごしているのだろう。家の中に入り込んで、あったかな夜を夢見ているのか。20℃こすと外に出て活動してみたい。とにかく、忍者みたいにどんなに窓を閉めているようでも、室内外への出入りを自由にこなす技の達人だ。
こんな夢を見て、午前2時に目覚めた。
親戚か仲間かは不明であるが、グループで富士登山と南アルプスに出かけようとしていたが、親戚か仲間かの可愛がる3歳くらいの紅い服の女の子が死にそうだった。もうじき死にそうだったので、富士登山と南アルプスとどちらかを省略して短期間で家に戻らなければならないことになった。
二者択一を迫られた。
花のない富士よりもお花畑満開の南アルプスを皆は選択した。急いで、駅に走り、列車に飛び乗った。今日の宿はどこにするのか、ルートはどうするのか、地図を持ち合わせないため、何も考えることはできなかった。
「上松駅」(アゲマツエキ)というところで降りたが、駅の売店で南アルプスの地図は売っていなかった。暗闇の中にわれわれはまっすぐ進み始めた。登りついた稜線のお花畑を目指して。
・・・・・そこで眼を覚ましたのだが、現実的には、中央線の上松駅からは、東に向かえば中央アルプス、西に向かえば御嶽山方面なのであり、どこからも、南アルプスへのルートはないのだ。もう一度夢で辿ろうとしていた稜線から目標とする山を思い出そうとしたが、南アルプスかどうかも怪しくなってきた。でも、脳内に映像はしっかり残っている。峠から南下し、カラ松林を抜けるとお花畑に囲まれた大パノラマの稜線に出て、崇高ともいえる目標となる山が聳えていることを。
早く目覚めて、星も出ていないから、田中正人さん、田中陽希さんのチーム「イースト ウインド」が昨年の夏挑んだ、グレートレースの録画を、昨日に続いてもう一度見た。誰も、眼向きもしなかったが、ロッキー山脈の溢れんばかりのお花畑が眼に焼きついた。
http://www.east-wind.jp/information/Media/post_208.html
夢から目覚めた時、右の耳奥から耳鳴りが起きており、今も止まない。血圧を測っても、降圧剤のせいか130・80台である。2年前に罹った、左こめかみ周囲の帯状疱疹の後遺症が今も続いており、気圧が低下してくると神経の強張りを感じる。耳鳴りは、きまって右の耳奥である。左の強張りと右の耳鳴り、あるいは相関しているのだろうか。何年生きていても、人体は不明である。
さっき、じっとしていたヤモリ君の姿は、いつの間にか消えていた。まだ、彼の鳴き声は聞いていない2018年。
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