新年になって、ショパンをあらためて聴き入っている。雪解けの春先を想うと染み入る。
20代から距離を置いてきた(ジャニーズ系を疎うように)が、エオリアンハープなど少数の楽曲は偏愛してきた。
けれども総括的にまとめ聴きはしてこなかったから、どれがワルツかマズルカかノクターンか分類に気を止めなったが、この年になってきて、世の憂いをまともに受け止めてもおかしくない、恥じらいがなくなって、遠慮もなくなって、例が悪いがおっちゃんが演歌にたぐい寄せられるように、ショパンの磁場に堂々と引き寄せられている。
youtubeの御世話になって往年のコルトーやルービンシュタインを聴いて、時に涙腺にこみあげている。
今晩のNHK定期演奏会で小山実稚恵さんがアンコールでやっていたこのマズルカOP67NO4、思わず「これがオレのショパンだ。」と叫びたくもなった。YOUTUBEからルービンシュタインで。
今の年齢のオイラに、どれを聴いてもいやみではないショパンが内在しています。東北とポーランド、なにかしらの陰鬱さを共有しています。
2017、3月奈良の法華寺にて 蝋梅か
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