週末の金曜日、大人の休日パス最終日は、やはりというか、おきまりのと言っていいか、田沢湖温泉を日帰りの乳頭温泉行とした。
当日は、露天風呂が気に入って、このところ連続して入湯している「蟹場温泉・がにばおんせん」としばらくぶりの「休暇村乳頭温泉郷」を訪問。
「休暇村」の湯は、かつてトレランをやっていたころ秋田駒の笹森山から乳頭温泉までのブナの森の気持ちのいいほど緩やかなくだり道を駆けおりて、バス時刻に間に合わせるため忙しく大浴場に入った記憶があるが、ゆっくり入湯したのは初めてだった。
ぬるめの炭酸水素泉とやや熱い単純硫黄泉、そして同じ硫黄泉のブナ林に囲まれた気持ちの良い露天風呂が設けられていて、とくに炭酸水素戦泉はあまりにも肌になじみ気持ちよく、時間が許せばいつまでも入っていたくなるような湯であった。もしかしたら、乳頭温泉中ベストなのかもしれない。(現在休暇村の湯は建物の三階にあるが、どうも過去に入った大浴場のイメージと異なるので、あるいはこの十〇年の間に改装されたのかもしれない。ホームページには「近年リニューアルされた」とある。)
乳頭温泉、これで七湯、すなわち「鶴の湯」、「蟹場温泉」、「大釜温泉」、「妙の湯」、「休暇村」、「孫六の湯」、「黒湯温泉」とすべて体感したが、今後も大人の休日パス専属温泉エリアとして季節を変えて年に一、二度訪問するのだろうが、「ミシュラン何とか」に選出されたとか、今年になってインバウンドのヒトビトが目立つようになった。
まあ、オイラはいつも日帰りだからあまり気にしないが、静かな湯がいつまで続くか心配である。(「鶴の湯」は日本人だけで混雑していて落ち着いては入れないので、最近は敬遠しているが、ほかの湯も混雑してくるのでは・・)
この日も、乳頭温泉への道すじ、車内から盛岡近郊の南昌山、田沢湖駅前から和賀岳の山並み、乳頭温泉から秋田駒(男女岳と男岳)が見えたので、すかさずスマホをかざした。
あれら山々に登って、ふもとの温泉で汗ばんだ体を流し、疲れをいやしてから帰途につくといった日々を思い出す。今は山は眺めるだけにして、湯にだけ入るのが旅の目的となってきた。
廃れるのはまだ早い、と自分に言い聞かせてはいるが・・・
コロナのころ、「おでっせ岩手」なるクーポン券もらって、ふもとの矢巾温泉に二泊もして登った賢治さんの大好きなとんがり山の南昌山。直登コース、きびしかったぜ!
八戸在住時代に高下(こうげ)川からと薬師岳側から二度登った和賀岳は、盛岡近郊の鶯宿温泉などに入って帰ったな。
つい十数年前はあの山頂から乳頭温泉に走って下る元気があった・・・
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