二十四節気の「雨水」の未明。
南から東けての上空には、本来「春の大三角」(おとめ座のスピカ・うしかい座のアルクトゥルスらの一等星と、しし座の二等星デネボラを結ぶ三角)が広がっているはずであるが、わが家のベランダからの画角だと午前3時では、仰角(赤緯)30度よりやや低い地点にスピカのみが輝いているばかりであった。
真っ暗な空には雲が無いように見えたため、1時間ばかりそのスピカを中心に微速度撮影を試みた。1時間もの撮影ではあるが完成された動画はたったにかの15秒とあまりにも短い。
Youtubにアップしたものを×0.25と4倍の遅さに設定して1分ほどの動画を観察する。左下よりだんだんとさそり座が登ってきた。「赤い目玉のさそり~♪」と賢治さんが「星めぐりの歌」で歌ったアンタレスのオレンジがやっと確認できた時点で今朝の動画は終わっていた。
南西諸島の同じ季節の朝に、もっと高いところで輝いていたスピカやアンタレス。春を予感す。
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日曜日の広瀬川沿いには春の足音がきこえていた。
ヤナギは緑をほのめかし
オニグルミは羊さんたちが目覚め
北に帰るキンクロハジロくんは急流で筋トレ