言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

天子

2018年10月16日 | 日記
 「天子」(てんし)とは、球磨地方では、景行天皇が熊襲征伐のときに立ち寄られた場所のことです。(他の処でもいっしょなのでしょ
うか)球磨地方に16か所ほどあるやに聞いています。そのうち山江村に3か所(合戦峰、東浦、城内)あります。3か所とも今年の4月に村指定の史跡になりました。近くに住んでいる人たちもその伝え、謂れが薄れかかっていました。今のうちにという気持ちで指定しようとお願いしました。天子のある所はタブノキがあって近くに池(遊水地)があります。
 
   

           
  
 そのうちの一つ、城内天子には(石灯籠)があります。ところがいつの頃からか倒れたままになっていました。気になっていたことの一つでした。孫息子の運動会のときにgoto石屋さんに出会いました。倒れたままになっている灯篭の話をしました。さっそくに、今日、建て直しをしてもらったのです。灯篭の上のほうに‘火袋:ひぶくろ’というロウソクを立てるところがあります、そこは半分ほどから割れていたので特殊な接着剤でくっつけてもらいました。あとは水平を見ながら立て直してもらって、倒れないように目立たないようにモルタルで接着してもらいました。
 竿の表面に「奉 寄進 天子神 天之神」、その横面に「明和九年十一月十日」と刻されていました。明和9年は1772年です。250年ほど前に建てられたものです。地主さんには周りをきれいにしてもらっていたのでスムーズに作業が進みました。goto石屋さんにはほとんどボランティアでお願いして気の毒かったです。
 たぶん11月10日が祭日ではないかと(万江阿蘇神社の祭日のようです)思われます、ぜひお祀りしてくださいとタブノキが枯れてなくなっているのでタブノキを植えられることを勧めてきました。
 倒れていて忘れ去られようとしていたものが蘇ったようで私もさわやかな気持ちになりました。

 今日の天気(一時)