9月 1日
ボランティア仲間のこと。その2
ボランティア作業中。
「ほらほら、ロミオとジュリエットのジュリエットをやった女優さんと結婚
した人の名前が出てこない」と、Aさん。
「ロミオとジュリエットは何度か映画化されているから、だれのことだか
分からない」と、アタイ。
「えーと、思い出した。オリビア・ハッセー だよ。相手は日本人。あんな
美人と結婚できる日本人がいるんだもんなぁ。なんて名前だったかなぁ」
「それなら分かる。布施明」
「そうだよ布施明」
「もう70歳すぎているのに、声がいいよね」
その場にいたスタッフさんやボランティア仲間に「布施明知ってる?」って
訊いてみた。
「その人だぁれ、なにをしているの、どんな人?」
そうだったんです。その場で布施明を知っていたのはAさんと、アタイと、
もう1人だけでした。みんな若いんだよね。
「歌手だよ。シクラメンのかほり。君は薔薇より美しい。聴いたことあると
思うんだけど?」
「知らないわぁ」
まだ現役の歌手なのに知らないんだねぇ。ガクッ。
BGMの代わりにYouTubeで布施明の歌声を聴いてもらったんだけど、やは
り「初めて聴いた」と、言っていました。
あとから来た人(事務所から来た人)も、「なにこれ、だぁれ? えっ、
布施明。しらなぁい」
それからしばらくして、ここ1~2週間で何度かボランティアに来ている
Kさんと2人で作業をしていました。
そこへボランティ採用担当のスタッフがやってきて。
「Kさんは今日がボランティア最後なんですよ」と、スタッフさん。
「どうしてですか?」と、アタイ。
「夏休みを使って参加していたんですが、使い切ってしまいました」
「そうなんですね。よく働いてくれてるなぁ。って思っていたんですよ」
「体を動かすのは好きなので」
「他にも何かボランティアのようなことをされているんですか?」
「ソフトボールの指導者をやっています。知的障害者の団です。土日に
練習して、年に何度か試合をしています」
「公式戦があるんですか?」
「いえ、中学や地域のソフトボール部と練習試合のようなものです。やはり
試合をするとしないでは、意気込みややりがいが違いますから」
活動的な人は違いますね。休みというか、生活時間を自分だけのために使う
わけではない。
「練習試合をするときには連絡しますから、ぜひ見に来てください」
「連絡くださいね。必ず行きます」と、スタッフさん。
やっている人はそれほどタイヘンだとは思っていないんでしょね。好きで
やっているだけだから。アタイもたまに言われることがありますよ。
「あれもこれも、よくやっているわねぇ」って。(^^)/