センニチコウ;千日紅;ヒユ科、花言葉は、変わらぬ愛情,不朽、不滅の愛。熱帯アメリカ原産の一年草で、切花や花壇用に栽培される。草丈15~60cm、茎は根元から分枝し、茎の先端に小さい花を集めて球状になる。花色は赤紫または白、桃。かさかさした質感があり、ドライフラワーにしても花色が褪せないので「百日紅」に対して「千日草」の名がある。同様の花形で鮮やかな橙色の花は、同属異種の黄花千日紅である。「み仏に切る紅白の千日紅 野口丈ニ」「一日を善意に疲れ千日紅 川村昭子」「大層な名を貰ひたる千日草 山田閏子」この日生まれの人は、独立独歩の精神が強く、うるさく指示されたり束縛されたりすることを極端にきらい、人に使われるより、独立して仕事をはじめると成功するようです。
葛(マメ科)花言葉は、治癒。秋の七草の一つ。8月末ごろ葉脈に約17cmの穂を出して、総状花序に紫赤色の蝶形花をびっしりつける。花が終わると扁平なマメ科特有の実がなる。花はあまり目立たず葉ばかり茂って風に吹かれては白い裏を見せるので「裏見」を「恨み」にかけた歌がよく詠まれた。「葛の葉の面見せけり今朝の霜 芭 蕉」。単に葛、真葛という場合は葉を指し、花を詠む場合は葛の花、葛咲くというように詠む。野山で葛の花に出会うと、そのつやめく匂いに圧倒される思いがする。葛の根から葛粉が採れ、葛餅や葛湯の原料となる。奈良県の国栖はその産地として有名で、葛も国栖から名づけられた。「わがゆけば露とびかかる葛の花 橋本多佳子」「葛の花水さびしめば水応え 岸田稚魚」「花葛の果の果まで昼の海 飯田龍太」「谷風に遊ぶ蔓先葛の花 香西照雄」「泳ぎつつ湯壺を更ふる葛の花 岡田貞峰」「いずこにか花の匂へる葛の闇 渡辺千枝子」「高館へ風吹き上ぐる葛の花 加藤知代子」「葛の花くぐりて響く流れかな 石 昌子」「葛の花にほひの風を過ぎて知る 篠原 梵」「山川のある日にごりて葛の花 五十播水」「葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行」「葛咲くやいたるところに切通 下村槐太」「葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷」「葛の葉の吹きしずまりて葛の花 正岡子規」(葛の詩は 葉脈のごとく 詞華多き ケイスケ)