誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

茗荷

2012-09-02 07:18:06 | 日記
ミョウガ(シヨウガ科)花言葉は、忍耐。日本特有の野菜で、平安時代から栽培されている。ショウガ科の多年草で、茎葉を軟化して育てる。「茗荷竹」春の野菜。地下茎から発生する蕾を利用する「茗荷の子」は夏の野菜である。ふっくらとして中がよく詰まっている頃が食べ頃。花が咲くと品質が損なわれる。特有の香りがあり、薬味や酢の物、漬物などに利用する。半日影のやや湿り気のある場所を好むので、庭の片隅に植えておくと重宝する。「茗荷掘る市井の寸土愉しめり西島麦南」「茗荷の子顧みられぬ影を置く 西川雨州」「金色に茗荷汁澄む地球かな 永田耕衣」「つぎつぎと茗荷の花の出てしろき 高野素十」「爪を切る茗荷の花のしづけさに 中嶋秀子」「人知れぬ花いとなめる茗荷かな 日野草城」「茗荷竹普請も今や音こまか 中村汀女」「雨のあと夕日がのぞく茗荷竹 南部憲吉」「朝市や地べたに盛りて茗荷の子 西山 誠」「茗荷汁にうつりて淋し己が顔 村上鬼城」「孕子がまぶたをとじる茗荷汁 鳴戸奈菜」「すさまじや庫裡のうしろの茗荷竹 正岡子規」「茗荷の子踏みし匂ひや蹝ききたる 加藤楸邨」「雪深き中の茗荷をまつりけり吉田冬葉」「茗荷竹遠の水田のてらてらす 森 澄雄」「あかつきの井の水さわに花茗荷 鷺谷七菜子」。茗荷が日本の特有の野菜であり、古くから日本人に好まれた植物であるためか、沢山の句が詠まれていることからも想像出来る。高井戸の社宅の庭の片隅に生えていた記憶に残っている。食卓に上がっていたかどうか思い出せない。むしろ外で飲む機会が多く且つ賄は家内任せであったからだろう。今では店に出ていると必ず買ってくる重宝な野菜である。