夜顔;ヒルガオ科、花言葉は、妖艶。夕顔この花は夏の夕方に開いて翌朝はしぼむので夕顔の名があるが、朝顔や昼顔はヒルガオ科であるのに対し、夕顔はウリ科の蔓性一年草である。『源氏物語』の「夕顔の巻」や『枕の草子』にも書かれており、古くから愛された花であることがわかる。しかも秋にできる実のほうは「いとおかしかりぬべき花の姿に、実のありさまこそいとくちおしけれ」と『枕の荘子』にあるようにあまり喜ばれなかった。この果実の肉を厚さ2㎜の細長いひも状に削って乾燥し,乾燥し、干瓢として食用にするのは鎌倉.室町時代以降である。精進料理や鮨などには欠かせないものになった。「夕顔の花の月夜となれるはや 高須 茂」。「汁椀にばつと夕貌明りかな 一 茶」。「淋しくもまた夕顔のさかりかな 夏目漱石」。「夕顔のあまりに軒を暗うせり 松瀬青々」。「夕顔に眉つくりたる蛾の遊ぶ 後藤夜半」。(処暑よけの 夕顔棚に 夕日漏れ ケイスケ)