釣鐘草;提灯花;風鈴草;蛍袋(キキョウ科)花言葉は、安泰。山野に自生する多年草で、6~7月ごろ梢上に枝を分け、大型鐘状の白又は淡紫色で、内面に紫斑のある花を開く。この花に蛍を入れて遊んだことからこの名がつけられた。「蛍袋に指入れて人恨みけり 能村登四郎」「をさなくて蛍袋のなかに栖む 野沢節子」「山の雨蛍袋も少し濡れ 高田風人子」「満月のほたるぶくろよ顔上げよ 花谷和子」「夕風に提灯花やゝ睡し 星野麦丘人」「提灯花要所に点る城の径 甲斐遊人」夕暮れどきや木陰に咲いているのを見るとまるでなかにホタルが忍んでいるかのようにほの白く,控えめながら心に残る美しさがある。(門前の 提灯花は 客を待つ ケイスケ)