桔梗(キキョウ科)花言葉は、気品、変わらぬ愛。「かたまりて咲きて桔梗の淋しさよ 久保田万太郎」「われ遂に信濃を出ず桔梗濃し 小林侠子」「人の世のごとし桔梗のさびしさは 折笠美秋」「ふつくりと桔梗のつぼみ角五つ 川崎展宏」「桔梗挿す壺の暗さをのぞいてから 桂 信子」「桔梗咲き晩年といふ見えぬさき 高橋謙次郎」「桔梗の蕾をぽんと鳴らしけり 安部みどり女」「桔梗を焚きけぶらし九谷窯 加藤愀邨」「桔梗や水のごとくに雲流れ 岸 風三郎」「桔梗の空のひろがり信濃なり 阿部誠文」「桔梗や夕べの風は地より湧く 桜井博道」「みずうみは朝のひかりの白桔梗 大屋達治」「白桔梗百日経を写しては 寺井谷子」「山中に一夜の宿り白桔梗 野澤節子」「日暮れとも雨けむるとも白桔梗 藤田湘子」「仏性は白きき桔梗にこそあらめ 夏目漱石」。秋の七草の一つ。『萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえしまた藤袴 朝顔が花;山上憶良』と桔梗は出て来ないが、「新撰字鏡」を根拠として現在は「朝顔=ききょう」説が一般的になつている。残暑だけど富士山の初冠雪を観測したと甲府地方気象台が12日発表した。昨年より12日、平年より18日早いとのこと。11日夜に雨が降り、12日午前4時に氷点下0.1度を観測するなど冷え込んでいたとの事でした。「初雪や水仙の葉撓むまで 芭蕉」。徐々に風に涼しさを感じるようになってきた。