桃(バラ科)花言葉は気立てのよさ。桃には、早生種.中生種.晩生種とあり、白桃のような晩性種は秋の季語とされている。天津桃は早生種。水蜜桃は中生種である。紅の濃い天津桃には野趣があり、紅の薄い水蜜桃は、皮も薄く実も柔らかく傷つきやすいので、薄紙に包んで売られ、いかにも貴重な感じがする。同じバラ科の梅は、白梅、紅梅、野梅、盆梅種類も多く、桃よりは花の開花時期が30~40位早く咲く。「白梅をよよとすれば山青き 富安風生」「白桃を洗う誕生の子のごとく 大野林火」「中年や遠のくみのれる夜の桃 西東三鬼」「水中になお水はじく水蜜桃 桂 信子」「白桃や心かたむく夜の方 石田波郷」「白桃のかくれし疵の吾にもあり 林 翔」甲府盆地の桃畑は有名であり、梅は紀州有田地方の梅の産地で有名であリ、我が家では、この地の梅干しは、年中置く事にしている。「梅が香につと日の出る山路かな 松尾芭蕉」「鵯のむかう向きなる梅の花 星野立子」「ただよへる梅のにほひのう上の上 長谷川素逝」。天気が良ければ散歩がてら近くの仙川公園の梅林を見学に行こととしよう。毎年行くことにしていたのに、体力に反比例して出不足になつているので。(梅の香を 尋ねる吾に 杖の友 ケイスケ)