パンジー;三色スミレ;遊蝶花;胡蝶花(スミレ科)花言葉は、物思い、私のことを忘れないで。ヨーロツパ原産の菫で、紫、白、黄の三色を交えた花が咲くため、この名で呼ばれた。蝶が舞うような形なので、古くは「遊蝶花」と呼ばれた。「パンジー」は、フランス語のパンセ「物思い」からきた名前で、ビロードのような紫の花は、確かに物思う人の面差しに似ている。品種改良が盛んに行われた結果、花も大きく、三色に限らず豊富となつた。最近小輪種の三色菫でビオラと呼ばれるものも出回っている。春の花壇や鉢植えに、この花ほほどカラフルで上部であり、長持ちする花は少ない。「遊蝶花は素朴に始まれり 水原秋桜子」「弁厚き三色菫進級す 水谷晴光」「わが肺も三色菫の鉢寧し 石田は波郷」「三色菫黄ばかりが咲き憔悴す 福永耕二」「大部屋の箱のパンジー犇ける 百合山羽公」「パンジーの瞳の前のきしむ椅子岡本まち子」「山路来て何やらゆかしすみれ草 芭 蕉」「骸骨そ叩いて見たる菫かな 夏目漱石」「菫程小さき人に生まれたし 夏目漱石」「かたまつて薄き光の菫かな 渡辺水巴」「すみれ束解くや光陰こぼれ落つ 鍵和田柚子」「菫野に来て老い恥じるさらしける 三橋鷹女」。スミレの句はたくさん読まれている。スミレは態繁旺盛な草花のようだ。我が家の鉢物の中に菫が混在していたので、極力抜き取る作業を繰り返ししていたら、全滅に近くまで菫の芽生えが見えない?何事も程々にしなければ?反省しているが?果たして菫の命運はいかに?(すみれ摘み 死後の寂しさ 我が家かな ケイスケ)