ヤマホウシ(ミズキ科)花言葉は、友情。落葉高木で、庭木にもされる。高さ10~15m。葉は長さ5~10㎝の楕円形で対生する。開花は6~7月。花びらに見えるのは、白い大きな4個の苞で平である。花は小さく緑黄色で、苞の中心に多数つく。漢名は「四照花」。「山法師」は丸い花房を僧侶の坊主に、白い苞をその頭巾に見立てたもの。秋に実のる赤い実が桑の実に似ているので「山桑」ともいう。●風にそよぐ白い花は清楚なイメージで、鳥や雲などと取り合わせた山村の風景が似合う。庭木としての野趣も捨てがたい。「山法師雨降山を雲下り来 村山古郷」「西方の霧が明るむ山法師 能村登四郎」「旅は日を急がぬごとく山法師 森澄雄」「山法師巌に佇たねば水みえず 丸山佳子」「百段の畑も鋤かれぬ山法師 菊池一緒」「山法師渓を隔てて暮れる山 青柳照葉」「母許へ旅の途次なる山法師 中里 結」「夕暮れを浮かれ歩きの山法師 野田禎男」。(山法師 森や林の 途しるべ ケイスケ)