モリアオガエル救出作戦;福島川内村.希少なモリアオゲルの繁殖期を迎えた福島県川内村の平伏沼が、雨不足で枯れかかっている。高さ2~5mの木の枝や若葉には、産みつけられた泡状の卵塊がびつしり。オタマジャクシが生まれおちても直下の水がほとんどない危機的状況で、村教委は急きょ、卵塊の真下に水を満した発泡スロチール製容器を並べ、キャツチする作戦に乗りだしている。平伏沼は、1941年、国内で初めて繁殖地として国の天然記念物に指定。国内の指定は岩手県八幡平市の大揚沼と2カ所のみ。標高800mの高地にあり、人との摂触が少ないなど生育環境に優れてるいが、難点は水源が雨水のみ。福島では村の教育委は今月26日に卵塊約90個の容器を設置井戸水で満たした容器の外におちてしまう例もあり監視員は沼底を注意深くみまわる。天然記念物の保存と維持に懸命な努力の様子。これも、平年107.8㎜の降水量が今年54.5㎜、昨年約280個に対し今年は120個と降水量同様、モリアオガルの減少が心配されてる。6月28日夕刊より。