8月8日(月)晴れ
11時前、癌研有明病院の西尾主治医の診断がありました。「右肺に転移したガンは確実に増殖しており新たな治療が必要な段階かと思われる。腫瘍マーカーの数値も6(CEA)と上限値を超えた」。
こんな日があることはしばらく前から分かっていたことです。奇跡は起こらず、先生が前々から予告していた「イレッサ」という抗がん剤による治療を受けることになります。早ければ今週中に入院です。
遺伝子検査などで僕のガンには「イレッサ」の薬効がある可能性が高いということです。一日一錠の錠剤を飲み続けることになります。
ただし、この薬による副作用は時に間質性肺炎を引きおこすことがあり、その場合は絶命の危機を覚悟しなければなりません。2002年にこの薬が厚生省の承認を受けて以来死亡者は800人を超えるということです。
イレッサ薬害被害者の会●http://i250-higainokai.com/INDEX.html
現在は副作用の認識も進み治療も慎重に行われています。それでも危険があることには変わりがないのでともかく2週間の入院をするのです。退院後は週一の割合で通院します。
前回の抗がん剤治療が終結してほぼ3年が経ちました。薬効が顕著だといわれました。足などにしびれの後遺症がありますがこの間は病気を忘れて元気に過ごすことができました。
新たな治療を受けるのですからまた「病人」になり、念のため入院ということになりますが、うまくいけば副作用も軽く済むといいます。「イレッサ」の世話になりながら元気いっぱいに活躍している巨樹くんのような友人もいます。人並みに70代になることができました。今しばらく人生の余韻を楽しませてもらいたいものです。
暑い最中の入院です。素敵なホテル住まいと心得ることにしましょう。「湾岸だより」を出せるよう娘にインターネット環境を整えてもらいます。
知友のみなさんには心配をかけますが以上が僕の「病状」です。これまでどおり変わらぬ御交誼をお願いします。
夕べは中国家庭料理「家園」が開店三周年を迎えたので三人でお祝いに駆けつけました。見知らぬ土地でよくも頑張ってきたものです。安祥さん・秋子さん夫婦が助け合って生きている姿は僕の元気の源のひとつです。
95年に訪ねた秋子さんの故郷・哈爾濱(はるびん)を久しぶりに思い出しました。近頃は近代化が進んで街の景観が変わってしまったということです。
「川越だより」中国家庭料理「家園」オープン●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/c8c8cb050b1abe613a45323d280cf786
開店1周年●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/fe37362c3bd9ca2e212fce6f3659ca5f