去年の桜はみじめな姿を晒していました。可哀想に小鳥が早くついばんでしまい、すっかり穴のあいた桜が多かったのです。でも今年の桜は違います。
いつもと違って、雨が降っても風が吹いてもしっかりと花をつけています。
道端に舞い落ちる花弁もいつもよりずっと少なくて、枝についたまま重そうにしています。
ようやくそろそろお終いに近づいたかなと思わせる枝ぶりになってきました。それでもまだ緑色の中に白や薄いピンクが見えています。すごいなあ、って単純に思います。
この力強さ、見習いたいものです。
生きる姿を毎日わたしに見せてくれる、そんな桜の散り様さえ美しいなと思える今年の桜です。
母の家の近くの土手には20数年前に植えたという桜が並んでいます。母に言わせるともうこの桜は年いってしまっているから、若い頃の勢いはないのだそうです。でもわたしにはとてもそんなことないなと思えるのです。母のところに向かう最終道路をまっすぐに行くと突き当たりに土手が少し見えます。その土手から二本の桜が見えます。枝が斜めにどっさりとゆさゆさと町内の方へ流れているのが見えます。しだれ桜ではないのですが、枝がまるでしなだれかかっているようで、運転しているとわたしはまっすぐそこに向かっていくような気分になります。今年の見事な桜はわたしの毎日に楽しみを与えてくれました。
もう散り始めていますが、風が吹いたらわたしの方へ舞い降りてくれるだろうなと、そのときが今日なのか明日なのか、見たいような寂しいような……
いつもなら連休前に散ってしまうのですが、今年はなんとか少し残っている街中の桜たち。
久しぶりのお客様たちに見せたかったのかもしれませんね。
いつもと違って、雨が降っても風が吹いてもしっかりと花をつけています。
道端に舞い落ちる花弁もいつもよりずっと少なくて、枝についたまま重そうにしています。
ようやくそろそろお終いに近づいたかなと思わせる枝ぶりになってきました。それでもまだ緑色の中に白や薄いピンクが見えています。すごいなあ、って単純に思います。
この力強さ、見習いたいものです。
生きる姿を毎日わたしに見せてくれる、そんな桜の散り様さえ美しいなと思える今年の桜です。
母の家の近くの土手には20数年前に植えたという桜が並んでいます。母に言わせるともうこの桜は年いってしまっているから、若い頃の勢いはないのだそうです。でもわたしにはとてもそんなことないなと思えるのです。母のところに向かう最終道路をまっすぐに行くと突き当たりに土手が少し見えます。その土手から二本の桜が見えます。枝が斜めにどっさりとゆさゆさと町内の方へ流れているのが見えます。しだれ桜ではないのですが、枝がまるでしなだれかかっているようで、運転しているとわたしはまっすぐそこに向かっていくような気分になります。今年の見事な桜はわたしの毎日に楽しみを与えてくれました。
もう散り始めていますが、風が吹いたらわたしの方へ舞い降りてくれるだろうなと、そのときが今日なのか明日なのか、見たいような寂しいような……
いつもなら連休前に散ってしまうのですが、今年はなんとか少し残っている街中の桜たち。
久しぶりのお客様たちに見せたかったのかもしれませんね。