心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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指定席

2018年02月02日 | 朝のことば&つぶやき
朝。
赤大根をスライスした。赤い線が入っていた。なんだかさらに千切りするのがためらわれた。
紅芯大根もスライスしてみた。ふたつの大根、それぞれに趣があった。薄く切られたそれぞれの、出てきた顔が面白くて並べてみたら、赤大根の線が椅子のように見えた。
野菜の持つ不思議な側面を見た気がした。

※※※

誰が座るのか
この冷たい椅子に

だのに
待ち時間は長いという
ただの冷たい椅子だというのに

触れば氷のように冷たくて
一瞬そこが南極のように思えるとか
それだのに
なぜ
人は並ぶのか

薄氷のような
真っ平らなこの椅子に
座る時間もそこそこに退散しなければならないというのに

冷たさも薄さも
座る人には関係のないものなのかもしれない
そこに立ち、並び、長い間待ち望んでいた自分がいたという
それだけが、それがあるだけで
いいのかもしれない

何かに乗せられて
並び待ち
その結果がなんとも拍子抜けな結果であっても
ただ待ち続けた自分、そこで考えあぐねた自分が
いとおしく思えたこと
それだけでもホッとする

※※※

なんという晴れ!
朝からずっと
こんな日も珍しい

ご褒美の日
なのに
どこにも出かけず

そして近所の土手を写しに行った

それがわたしの最高の時間

※※※





枝先

2018年02月02日 | ほんのすこし
雪がうずたかく積もった樹。
朝の光を受けてキラキラしていた。
その重く重なった雪の中から、細い枝先が何本か覗いている。
雪のキラキラよりもずっと輝いているような。
やがて溶けゆく雪、待ち続ける樹の力。
枝先に込められた春への渇望。

新芽がふくふくと命をはぐくんでいるのだろうね。