野外飯での最強クッキングナイフはこれ。
ログナイフだ。
ナイフビギナーもベテランも使いやすい
ナイフの定番!といった形状をしている。
そして、ブレードも薄く、まるでフィレ
ナイフのように食材を切れる。
もちろんロープも切れるし木も削れる。
バトニングなどのハードな使用には向か
ないが、小学生のキャンプから大人の野営
までおすすめだ。
ナイフは錆び易いので使用したら即清拭
して、水気と汚れを除去するのが好ま
しい。
食材切り用のナイフは衛生保持が重要で、
特にアウトドアでは家庭内よりも衛生面
に注意を払うことが大切。野外で最大の
敵は自然であり、人間の気の緩みだから
だ。自然を舐めてかかると、必ずしっぺ
返しが来る。下手したら死んでしまう。
ナイフで食材を切る場合も肉を切ったまま
で野菜等を決して切ってはならないし、生
肉や生魚を切ったままのナイフで別な食材
を切ってはならない。
このログナイフは包丁の本場、堺の芦刃物
さんがリリースするオリジナルナイフで、
一本一本細い丸木を防水加工してハンドル
として使用している。
そのため、どれ一つ同じ物がないのが特徴
で、プチカスタムのような気分も味わえ
る。
研ぎ易くよく切れて良いナイフだ。
ナイフ好きならば1本は持っていてもいい
と思えるような製品だ。
私は2本持っている。
普段使い用の使い倒し個体と、保存用の
予備個体だ。
タングはハーフラップドタイプ。固定はがっちりしていて頑丈である。
ただし、放ったらかしはステンレスでも
錆びるので扱い注意。
保存には防錆油を塗布してラッピングし
て空気と遮断して私は保存している。
この状態。
私は全てのナイフを革シースとは別に保管
している。革の皮段階での塩漬けは半端な
いので、シースに入れっぱなしで長期保管
すると、ナイフはステンレスでも錆びる。
大量のナイフは、私は木箱の中に刀箪笥
のようなナイフ立てを設えて、そこに
保管しています。
車両運搬の際はたとえ1本でも梱包して、
さらに鍵付きの樹脂ボックスに入れて車両
に積むようにしている。
これは、「すぐに取り出せない」ように
して、適法に運搬するためです。
このログナイフは、研ぎ易く、さっと刃が
付く。刃返りも出易いので、合わせ仕上げ
も簡単で、短時間で良い刃を付けられる。
刃物は硬ければよいのではなく、こうした
すぐに研いで刃が付く刃物が良い。炭素鋼
ではそうした特性があるが、ステンレスで
もこのような性質は結構大切だ。研げない
硬さの刃物は扱いにくい。
そして粘りだ。
刃が硬くとも、初析炭化物の偏在が顕著
なD2のような鋼材はボロリと大欠けする
こともある。D2は折り返し鍛錬前の玉鋼
のように炭素の塊の位置がまばらなので、
いくら圧延鍛造で板材にしても炭素の偏在
が整えられていない。
D2を脱炭させずに鍛打してからナイフ素材
として使用すればかなり素晴らしい材料と
なると推測できるが、それをする人は私は
知らない。出来合いの板材をベルトサン
ダーで削って成形して熱処理業者が焼き入
れしたナイフばかりだ。
D2はクロム含有の亜ステンレスともいえ
る特殊鋼なので、焼き入れと焼き戻しに
は正確な温度と保持時間が必要なため、
鍛冶屋の炉では焼き入れができない。
そのため、わざわざ鍛造で炭素偏在を除去
して粘りを出すような手間のかかる工程を
省いて、製品板材を削り出してナイフに
している製作者のみとなっているのだろ
う。鍛冶炉で鍛錬してからの飾り出しを
したりしていては、かなりのコスト高と
なるので、それはやらないのだろう。
しかし、D2は硬くて良く切れるのだが、
やはりエッヂの欠損の危険の可能性を常
に抱えている鋼材であることは使用者
は意識しておいたほうがよいと思う。
シャプトンの刃の黒幕#1000でさっと刃が
付いて、あとは京都本山のアイサの合わせ
砥で合わせる。
このナイフはとても良く切れる刃先を
簡単に作れます。
(刃物の研ぎとは刃を作ること。日本刀の
ように地鉄の妙を出すのは研ぎというよ
りは研磨)
ログナイフ。かなりおすすめのナイフで
す。切り味はモリブデン鋼によく似てい
ます。ビクトリより炭素鋼ぽい面白い味
が出ているナイフで、楽しめる。
長さは・・・ほら来た9センチ。
汎用ナイフとしてベストの3.54インチで
す。「裂こうよ」で語呂も良い(違
私はこのログナイフはかなり粋で男前な
ナイフだと思うけどなあ。
気をてらう訳でもなく、チャラく気障でも
ない。かといって素朴で朴訥なだけが取り
柄ではない。実直さの中にサラリとした
粋なスマートさがある。
着飾らずに奢らずに、それでいて洗練
された自然体を感じさせる。
日本刀業界でいうならば「真面目な作り」
と呼ばれるようなナイフで、廉価である
のに実力を備えるナイフといえるかと。
おすすめ。
ログナイフは佇まいもカッコいいと思い
ますよ。