世に知られていないある作者のナイフ。
作りかけの私のナイフ。
これも作りかけのラジオ(笑)。
ミニ斬鉄剣の小柄小刀。私の作品。
日立金属が耐候性の高いATS-34を発表し
でさえ過去の鋼のような印象になっている。
あるという不動の定理の不朽性もあり
ありと見えて来る。
現実性を持っているでしょうね。
北欧のナイフのハンドルがアメリカンナイ
刀身は極めて日本刀に似ている。
アウトドアマンにして鍛冶職の方が作った。
細いハンドルのナイフはこのような細かい
それを使うと、これが、
こうなる。
一つの大きなポイントであることは
間違いないと思う。
知人のおうち。
もう斧集めが趣味ですか?という程に各サイズ
の斧を揃えている。
でも趣味ではなくすべて実用品だ。コレクション
ではなく使うために用意している。
なぜならば、この家は暖を取るのは薪ストーブ
だから。
不便をあえて楽しむというなんという豊かさ。
薪ストーブというのは普通に家にポンとは
置けなくて、いろいろとそれ対応の作りに
建物がなっていないとならないようです。
1973年の世界歌謡祭最優秀グランプリ受賞の
名曲に小坂明子さんの「あなた」という曲が
あるのね。
中学の時にそれを聴いていて、どうしても
解せないことがあった。
それは歌詞の中でこういうフレーズがある
のよ。
もしも私が家を建てたなら
小さな家を建てたでしょう
大きな窓と小さなドアと
部屋には古い暖炉があるのよ
暖炉がある家って、小さな家では無理なの
では?とずっと思っていた(笑)。
だってまず煙突がないとダメだし、小さな
家だといろいろ空気還流の関係で問題が出て
くるし、暖炉を作るというのは、それなりに
基礎もしっかりしていないとならないし。
こっりゃあメルヘンちゃんだぜ、と1973年
には思いながらも曲は良い曲だし歌声も
良いので聴き入っていたのです(笑)。
まあ、曲の歌詞は、今目の前の現実では
なく、いなくなってしまった人のことを
想っての曲なのだけどさ。つまり妄想夢想
のメルヘン爆発なのだけど、この曲は本当
に大ヒット曲でした。
この「あなた」は、単純な曲調なのに小坂
明子さんしかうたえない。曲のニュアンス
を一番伝えられるのは作った本人だから。
しかも、このレコードシングルのテイクの
時の小坂さんのうたい方が天下一品なのよ
ね。
あと、当時ライブでステージはテレビ生放送
されていたのだけど(当時は生放送が主流)、
一度抜群のステージの時があった。どの番組
だったかは覚えていない。頭抜けてた時が
あった。
歌を歌ったり、唄を謡ったり、いろいろある
けど、「うた」を「うたう」ことって難しい
し、技巧的な巧拙とかではない世界なのだよ
なぁ。うたうたいがうたううたというのは。
そして、「うた」は再生産、再表現は決して
できない一期一会なのだなぁと思うのです。
芸術芸能の表現って「巧いか下手か」では
ないのよね。
あなた/小坂明子
野外森林野営活動、ブッシュク
ラフト。
ファミリーキャンプよりもハード
だが、山岳登山やサバイバル訓練
よりもソフトな、ちょっと自然よ
りの野営活動をブッシュクラフト
と呼ぶ。
ブッシュクラフトの基本は3つ。
・野営設営
・火熾し
・料理
キャンプと一緒だが、ライターや
マッチなどは使わずに、種火素材
を自作することが多く行なわれる。
かといって、サバイバル術のよう
に、日光で発火させたり、原始的
な方法で木片を擦り合わせる摩擦
で発火させたりはあまりしない。
少し前の時代に一般的だった火打
石を使う。多くはマグネシウム棒
と金属片を擦って出る火花を使っ
て火種を作る。
ブッシュクラフトはサバイバル
訓練とは違うので、絶対安全マー
ジンを大きく確保しつつ、できる
だけ自然に寄り添う形でいろいろ
な創作作業=クラフトを森の中で
行なう活動のことなのです。
これ、ファミリーバーベキュー
やキャンプよりももっと自然に
肉迫できるので、ネイチャーラ
ンドで美味い飯を食いたい方に
はオススメです。
ブッシュクラフトには絶対必要
な装備があります。
・ナイフと水筒(水入り)
この二つは絶対に必要です。
ナイフは折り畳み式の小型と
固定刃の中型以上の物がある
と便利です。
どちらか一方でもこなせない
ことはありませんが、ナイフ
と水だけは絶対に必要です。
特にナイフはフィクスド=固定
刃のシースナイフが絶対条件で
す。
折り畳み式(フォールディング)
ナイフと固定刃(フィクスド)
ナイフ。
野外活動定番ナイフのひとつ
プーッコ。
コストパフォーマンスに優れた
モーラナイフ。
現在のところ、このナイフがブッ
シュクラフトでは一番コストパ
フォーマンスが高い。
金額も2,000円程で購入できると
いうスグレモノです。
釣り用ナイフでも軽作業には
使えます。
ただし、薪割りは無理。
汎用性が高く、世界一錆に強い
G.サカイのサビナイフ。
これは現在のところ、あらゆる
野外活動でかなりおすすめ。
友人の陸上自衛隊幹部も野外長
期訓練等で愛用しています。
・メスキット/カップ(金属
カップ等)
屋外で食事を取る場合、食器が
必要になります。
一つのカップですべてを済ます
人もいますが、飲料用と食事用
の二つを持っていると便利です。
・ファイアースターター
木片を削り火種を作って着火
する時に使います。
別名メタルマッチ。予備で普通の
使い捨てライターとマッチをビニ
ールに包んで持って行くと安心で
す。
火熾しがメインとなるブッシュ
クラフトでは、着火装備がとても
重要になります。
・靴
私の場合はコンバットブーツで
代用することが多いのですが、
普通の山歩き用のシューズでも
充分対応できます。
ただ、コンバットブーツでも
「タクティカルブーツ」は駄目
です。あれは野外ではすぐにボ
ロボロになって壊れて歩行不能
になります。
あれは山用ではないですから。
都市戦闘用。
ミリタリーブーツであるならば、
ジャングルブーツや革製の本式
ブーツ、あるいは仏軍やローデ
シアで採用されていたパラディ
ウム・パンパ等のキャンバスブ
ーツが良いでしょう。
軽装備行動ならばトレッキング
用のスポーツシューズでもこな
すことができますが、くるぶし
を保護するミドルカット以上の
物が好ましいでしょう。
・帽子
通常のアウトドアスポーツでも
そうですが、帽子は絶対に必要
です。
これは4シーズン通期で必要に
なります。
冬は防寒、夏は防暑のため、ま
た、頭部の保護のためにも必要
です。
帽子自体はキャップでもハット
でもかまいません。何もキャン
プ用の高価な物でなくとも、普
段被り慣れた物で十分です。
・手袋
手袋も必需品です。軍手でも
充分ですが、軍手は滑りやす
いという欠点があります。ナ
イフなどを使う時には防刃の
ためにも革製手袋か防刃特殊
手袋が望ましいのですが、軍
手でも代用はできます。
ただし、軍手には防刃効果は
一切ありません。
どんな手袋でも良いのですが、
アウトドア用の革グローブが
一つあれば非常に便利です。
火熾しは火種を作るところから
始めます。
これはバトニングというナイフ
で薪を割る方法。大昔から野外
ではやられていた方法でした。
画像では左手で制御しています
ので土の上に薪を置いています
が、本当は丸木等をまな板代わ
りにしたほうが万一の時には安
心でしょう。
私の場合は、手の内制御の操作
で石の上でもバトンしますが、
通常は木の枕の上に置いたほう
がいいかも知れません。
フェザーと呼ばれる火種用木材
を作ります。
フェザーは現場で作るのが基本
ですが、さらに事前に着火用木
材を小割りにしておけば便利で
す。不便を味わうために便利を
部分的に導入するという複雑な
ところがブッシュクラフトの妙
味でもあります。
結構な値段でこうした着火用
小割り木材が販売されていま
すが、カマボコ板を割って、
それに油を染み込ませてラッ
プで包んで持って行けば十二
分に役に立ちます。
作ったフェザーにマグネシウム
の粉をこすり落としてメタルス
ターターで火花を飛ばせば、確
実に着火します。
直火が出来るキャンプ場は少
ないので、事前に確認を取り
ましょう。
また、私有地の山林での直火
は控えましょう。
出来る限り焚火台を使用する
ことが望ましい。
ただし、自分の山の場合や知
人の森の場合には許可を取れ
ば直火でのカマド造りができ
ますし、穴を掘って露天スト
ーブも作ることができます。
カマドは古代自然通風製鉄と
同じように送風口の向きが大
切。
自分の山でのブッシュクラフト
における直火。
これは巾狭タイプの鍛造刃物の
炉型かまど。
カマドの組み方にもノウハウ
がある。
私はどうしても「鍛冶炉」の
タイプが好みでして・・・(笑)。
この「置き火」は結構使えます。
カマドの火は完全に消化した
後も余熱を持つので、最低1時
間は監視します。
完全に原状回復をする。河原で
バーベキューをやる人たちは、
ただ水をかけてそのまま放置
というパターンが多いようです
が、それは絶対にやってはなら
ない。原状回復させます。
戸建住宅にお住いの方は、庭先
でもプチ・ブッシュクラフトは
楽しめます。
その際にはステンレス製の焚火
台の使用をおすすめします。
庭がなくとも玄関先や駐車場で
も、やり方次第で楽しむことが
できます。
飯盒で炊いた飯。大昔は、キャ
ンプなどでは飯盒で炊いた飯を
蒸す時には逆さにしてトントン
しましたが、今の炊飯理論では
それはやりません。
火加減は「初めチョロチョロ、
中パッパ、赤子泣いてもフタ
取るな」は昔から変りません。
これは薪を熱源としていても、
昔の江戸期の武家屋敷や昭和の
農村の土間で薪とカマドで米を
炊いたのと同じく、薪の火加減
を目視で調節します。
そして、このように噴いたら
火を弱火にして、間もなく火か
ら離してこのままひっくり返さ
ずに蒸らします。
出来上がりはこんな感じです。
この回は圧力釜で炊いた白米より
も美味しい仕上がりとなりました。
飯盒の種類は自衛隊飯盒2型実物。
フライパンでの目玉焼き等は
遠火で十分に上手い具合に焼き
上がります。薪の置き方がポイ
ントです。
ブッシュクラフト。それは不便
を楽しむ贅沢。
野外森林野営活動という大人の
野遊びです。
ブッシュクラフトをしていると、
人間社会のいろいろなことが見
えてきます。
自然に親しむということよりも、
何でも自分でやることが基本の
ブッシュクラフトは、ブッシュ
クラフトそのものを楽しむだけ
ではない、大きなことを自然が
与えてくれます。
ブッシュクラフトは、バーベ
キューやファミリーレジャー
キャンプと違い、大自然と自分
がわずかな接点であろうとも、
「共生」することを通して、
人間が自分を見つめ直す大切な
時間を得るその時の流れのこと
だと私は思っています。
ブッシュクラフトのプチ極意。
それは装備を重装備にしない
こと。
省けるものは徹底的に省く。
必要最小限で、かつ、必要最大
限の装備に絞り込んで森に入っ
て行く。
これ、結構、極意かもしれませ
ん。
ブッシュクラフト。
皆さんにおすすめします。