渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

2ストバイクに時々起こる事

2024年11月28日 | open

【モトブログ】恐怖!
いうこと聞かないスクーター


これってさぁ、動画の症状から
見るにあれなんじゃない?
まず、多分間違いなく。

とか思ってたら、あれだった。
【モトブログ】ついに明かす!
ヴェルデのその後

ヤッキーだよ、ヤッキー。
典型的なヤッキー。
どうしたらこんなにひどい
焼き付き起こすの?
という程の焼き付き。
焼き付きの前に軽く軽く抱
いた時点で無理しなかった
らここまではなっていなか
ったかも。
取り敢えず腰上乗せ換えで
事後対処したみたい。
2ストは混合の場合、アク
セル全開からちょい戻しの
時に焼き付きやすいけど、
オートルーブの場合はオイ
ルは供給されるのでさほど
焼き付かない。
むしろ全開を続けると低排
気量のエンジンだと焼き付
き易い。
あとスズキとかの謎のガス
ケットシール抜け多発とい
うトラブルもある。
設計クリアランスか内圧の
違いかわからないが、ヤマ
ハもホンダも抜ける時は抜
けるが、なぜかスズキは多
い。あと、焼き付きもスズ
キは不思議と多い。
オイル比が薄いとも思えな
いのだが。

いずれにせよ、焼き付きの
現象は、快調に走っていた
ら、いきなり点火カットし
たようにモウーッとエンジ
ンが失火する症状が出る。
クラッチ付きオートバイの
場合は即クラッチを切れる
が、スクーターの場合では
そのまま負荷をかけて走ら
せて止まる事になる。
なおさら焼き付きの内部症
状はひどくなる。
もっとも、クランクに問題
が無ければ腰上全交換で復
活する。
その際にはシリンダーのポ
ートの面取りは必要。
これ、技術が要るので、均
し過ぎもダメ。
それでも、2ストはプラモ組
み立てのようなものなので
簡単だ。

シリンダーとピストンを新
品に交換したあとは、ナラ
シを十分にしてやる。
その際は、オートルーブ頼
りだけでなく、燃料も薄め
の混合燃料にしてやる。
通常の混合は50:1~80:1程
だが、やや薄めでの混合比
で。
そして、ナラシ運転は完全
に新品ピストンなので相当
な距離をナラシ運転する。
最初の100kmは回転を上げ
ず慎重にスムーズに。
そして200km、300kmと回
転を上げて、500km過ぎあ
たりまでは慎重に全開走行
は控える。
レーサーなどはスポーツ走
行1~2本やベンチで済ませ
る事もあるが、公道車は公
道走行で延々と走る。
忍耐の走り。
それを外すとほぼ焼き付く。
焼き付くとコンロッドが生
きているなら、ニードルベ
アリングやピストンやピス
トンピン、シリンダー等を
交換すれば直るが、走り方
を改善しないとまた焼き付
く。
抱き付きや焼き付きはまだ
よいが、これが貼り付きに
なると後輪がロックして
クランクもロッドが突き出
てエンジン完全にオシャカ。
エンジン全体を乗せ換えな
いとならなくなる。

2ストは面白いが、焼き付き
の恐怖と危険は常に付きま
とう。
濃い目にセッティングして
いればいいのだけど、手を
入れて薄め薄めにしている
と焼き付きになりがち。

焼き付かず、適正損耗によ

る吹き抜けの状態の2スト
原付のピストンはこれ。

手でぺたぺた触ったままな
ので曇っているが、これを
洗浄したらピカピカだ。
ただ、ピストンリングは消
耗して吹き抜けは起こして
いる。

これが約45,000km走行後の
状態。通常メンテで吸排気
も整備して乗り続けた全く
一般走行では問題の発生し
ていなかった個体だ。
ピストンも一切焼き付きは
起こしてお
らず、全開では
最高速付近やや下
まで出て、
低速からはウイ
リーポンポン
のツキを得て
いた状態のエ
ンジンのピス
トン。
ただ、経年損耗によりトル
クが痩せて来たので新品の
ピストンとピンとベアリン
グに交換した。

その後の持ち主の走り方に
よっては焼き付きは発生す
る。指示した乗車前の適正
燃調と運転とメンテをし

いなければ。


腕の良いメカニックの友人
は、息子さんの普段乗りの
2スト原付のオーバーホール
してあげたそうだ。
まだメーター読みで数千キ
ロの個体だが、中古で入手
したので走行距離があてに
ならないので、との事。
クランク周りのシールも左
右抜けていたような
ので、
メーター表示とは別に結構
距離数走ってい
たのかもし
れない。

シーリング関係パーツとピ
ストン周りをすべて新品に
交換。メーターの回転系統
部品も新品に交換。吸気系
とキャブも清掃。

そして父親の本職メカの彼
ナラシをきっちりやった。
爆変したド快調バイクにな
ったとの事だった。
新品ピストン組み込みの際
のミスなき組み込みも大切
だが、ナラシがとても重要
なのが2ストエンジンだ。
だが、適切に正しく扱って
やると決して
変な事にはな
らず、必ず確実に応
えてく
れる。

車ってバイクに限らずそう
いうものだろう。


 



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