渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

研ぎ初め

2021年01月01日 | open


とぎぞめは、UFブッシュクラフトナイフ
から。

砥石二つだけの早研ぎです。










極小小刃も付け直し。ウルトラマイクロ
ベベルの刃付け。
メスのように切れます。恐ろしい程。


ナイフをストライカー代わりに使って
メタル棒で着火実験しましたが、やはり
絶対にナイフではやらないほうがいい。
かねてよりご注意申し上げていた事故が
起きました。





火花が飛んでスパッタで刃先が溶けまし
た。ナイフ使用はあくまで非常時であり、
専用のストライカーをメタル棒こすりに
は使うべきです。




10分の早研ぎで、完全に溶けた付近
刃先を研ぎ落として、再度刃を立てまし
たが、厳密には理論上は周辺エリアは
溶解により硬度が低下している筈です。
ナイフでのマグネシウム棒こすりは、
あくまでストライカーを無くしたりした
時などの緊急用であり、常用すべきでは
ない。
これは、刃物使いとしては、やはり鉄則
かと思います。

キンキンに研ぎ上げたので、今は気持ち
悪い程に切れますが、刃先溶けが野外現場
で発生したら致命的です。
ナイフでのマグ棒こすりは、やめたほうが
賢明です。
専用のストライカー=こすり板を使いまし
ょう。
これ、刃物遣いの観点からは鉄板かも。
刃持ちを極度に低下させてすぐに切れなく
させるマイクロベベル落としが良いと勘違
いしたりしているのと同質の危険な誤認と
して、今のナイフこすりが流行っているの
ではないでしょうか。
あくまで緊急非常時スキルであり、その
誤った使い方が正しいことかのように蔓延
するの風潮は如何なものか。
メガネレンチをトンカチ代わりにするよう
なものなので、ナイフでのマグネシウム棒
こすりはやめたほうがよいと思います。
今回は実験のためやりましたが、案の定、
想定した致命的な事故が発生しました。
私は、今後、非常緊急時以外にはナイフ
による火花飛ばしはやりません。
3000℃の火花をスパッタごと飛ばす。
刃物にとっては、恐ろしい事です。
ナイフ持ち各人の自由ですが、私はそれ
しか方法が無い時以外、もうやりません。

ナイフをストライカー代わりに使うと、
こんなことになっています。
刃物に少し詳しい方なら、どんな事かは
お解りですよね?
光り輝いてますが、これは刃物にとって
闇をもたらします。


マグネシウム棒による火花飛ばし点火は、
専用のストライカーを使うようにしま
しょう。



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