こち亀の両さんが、かつて「英語は使わない!」と宣言して、
例えば、テレビを「箱型電波受像機」などと日本語に言い換えて喋る回がありました。
その中で「英語綴りの10番目、2番目、12番目の音声拡声装置で云々」と自慢げに語る場面がありました。
当時、多くの家庭にあった、ガラスの扉のついたラックに入ったステレオセットについて話していたのですが、
子ども心に、この「英語綴りの10番目、2番目、12番目」というのが気になって、アルファベット表を指でなぞって数えてみたところ、
10番目=J、2番目=B、12番目=L
となるのですよね。そう、両さんは「JBL」ユーザーだったのですよ。
DIATONE、ONKYO、SONY、YAMAHAなどの国産スピーカーが主だった中、あこがれの舶来スピーカー。
子ども(小学生)でも、どこかでその名前くらいは聴いたことがあったくらいです。
「そうなんだー、両さんはJBLなんだー。自慢するくらいだからすごいんだろうなあ。」
当然、何が凄い、とかはわかりません(笑)。
せいぜい躯体の大きさか、あとは音が「大きい」か「小さい」くらいで、
音質の違いなんてまったくわかりませんでしたが、それでも、随分と印象に残っていたのです。
ちょっと前になりますが、友人のジャズオルガニスト、金子雄太くんの家にお邪魔しましたら、やはりスピーカーがJBLだったのです。
ジャズという音楽は、メロディ以上に、その音色が命のような部分があると思います。
勿論、アメリカの片田舎、モノラルのAMラジオからかすかに流れるジャズも、これはこれで最高に素敵だと思いますが、
例えばジャズバーや、ジャズ喫茶などで、めちゃくちゃいい音でジャズを聴くと、確実に、・・・痺れます。世界感が変わる感じです。
曲とかフレーズとかではなくて、その”音”=”音質”に、やられてしまうのです。
雄太くんの家で、深夜にウイスキーの白州を傾けながら聴いたDr.LONNIE SMITHの何とかっこよかったこと。
先日、玉置さんのディナーショーのリハーサルをしていた頃でしたが、そろそろ(22年ほど使っていた)仕事用のスピーカーを新調しようと思い、
それから色々調べまして、やはり、といいましょうか、JBLのスピーカ-が第一候補になったのせいた。
大変にリーズナブルな価格でJBLが手に入るというのも魅力でしたが、デザインとホワイトという色もとても気に入って、
リハーサルの始まる前のスタジオで、ポチッとしてしまったのでした(笑)。
すぐに届いたのですが、箱を開けてセッティングをしたのは、12月24日。
僕にもサンタさんが来たぜー、的な(笑)。
これまでとは全然違う音。
いやあ、楽しいです。
仕事用のスピーカーというのは、リスニング用と違って、本来は音のアラ探し用みたいな部分があるものですが、
いえいえ、このスピーカーは、ちょっと違うようです。
音楽を聴くのが純粋に気持ち良いというのは、さすが、JBLと大変満足しております。
……なんでもかんでも、良く聴こえちゃって、結果、困ったりして(笑)。
締まった低音がしっかり出るので、ヒップホップとかスムースジャズ、EDMなんかもめちゃめちゃ気持ちいいです。
(LSR305レビュー 、別レビュー)
この価格でこのサウンドは大満足でございます。
サンタさんありがとう(To 自分)。
ではー。