
ちょっと仕事の打ち合わせがあり、渋谷まで行ってきました。さして荷物も無かったし、本が読みたかったのもあって、電車にて。電車も、いいものです。そんなに混んでさえいなければね
(笑)。エコですしね。
本を広げる前に、車内を見回します。中吊り広告が沢山、エアコンの風にひらひらしています。昔テレビで誰かが言っていたんです。「中吊り広告から社会が読めることも多いんです。なので、電車に乗ったら本や新聞などを読む前に、まず広告を見てみるといいですよ。」と。なんとなく「ほほう、なるほどね
」と思い、以来、とりあえず電車に乗ったら見える範囲の広告を見てみるクセが付いています。
政治、経済、事件、事故、環境、健康、食べ物、映画、本、芸能、ファッション、新製品、生涯学習の薦め・・・等など。
一行一行は短いですけれど、確かに世の中の関心事の見出しのようでもあり、なかなか興味深いです。時には「ほほー。」と思い、時には「なんじゃこりゃ?」とも思いながら、感心したり、眉間にシワを寄せたり、笑ったりしながら見ています(別にそんなにいちいちは顔には出していませんよ。また怪しい人になるじゃないですか
(笑))。
とある女性向けファッション誌の広告がありました。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが・・・えー、何て言おう(笑)。「英語で『どうもありがとう』って言う時の、『サンキュー』の後につける言葉で、『マッチ』の前のアレ。」な名前の雑誌です。ちょっと大人の女性向けの雑誌です。その広告のね、色々あったオシャレ系の記事の片隅に小さく、
「義母突破服~みんなはどんなのを着てる?どんなのを着せる?」
という言葉がありました(後半の言葉は少しうろ覚えなんで、正確ではないかもですが)。
・・・はいっ
?これにはね、一瞬目を疑い、言葉を失ったあと、本当に少し笑ってしまいました
。「作業服」や「特攻服」なら知ってますし、造語でも「勝負服」なんてのは聞いたことがありますが、・・・なんですか、『義母突破服(ギボトッパフク)』って(笑)。一部の世の中では突破するもんなんですか、義母って?義理とは言え、お母さんですよね?いやー、なんか既にこの一言ひとつで、ドラマや小説も真っ青の、もんの凄いドロドロした関係が想像できますね(笑)。
しかも、またもうひとつ凄いのが、最後の「どんなのを着せる?」の一文です。これはこの一文から察するに・・・きっと、子供に着せる服のことなんでしょうね。うーむ
。なぜ子供にまで「突破服」を(笑)。しかもこの場合、着ている子供からしたら、義母ではなく、祖母に当たるわけですよね。なので、正確には「祖母突破服(ソボトッパフク)」ですよね(笑)。別に、祖母は突破しなくてよろしいです(笑)。むしろ、突破しないで抱きついたり、甘えたりしていただきたい(笑)。
でも、こんなことを考えているうちに、僕はどうしても、この「義母突破服」と「祖母突破服」を着ている奥さんと子供の写真が見たくなって、「絶対にあとで本屋さんに寄ってやろう。」と思いましたが、この雑誌を手に取って見てる自分を想像して止めました。だってこれ、完全に女性誌ですもんね(笑)。なんか怪しいですよね
。
まぁ、よく見るとまだ発売日前だってことに気付いたんで、本当に本屋さんには行かずに済んだんですが。・・・僕の代わりに、どなたか、是非
。
えー、誤解の無いようにお願いしたいんですが、僕はこの雑誌自体がどうとか、これを読んでいらっしゃる方がどう、とかいうのではなく、単純にこの一言、このネーミングがもの凄いなーって思っただけなんですよ。いや、ほんとに(笑)。
と言うのが・・・実はですね。僕、この雑誌の編集長氏、縁あって、ちょっとだけ存じ上げてるんです。この方、歌がプロ級に上手で、数年前に実際に僕がサポートをしてた歌手の方のステージに、何度かゲストとしていらしたことがあるんです。なので、ピアノを弾かせていただいたのは勿論、楽屋などでお話させていただいたことがあるんです。
ステージは勿論でしたが、リハでも身体にピシッとフィットしたスリム系のファッションで決めた、ロック大好きのカッコイイ男性(僕より少し年上)で、でもとっても穏やかな優しい方でした。言葉を作るのが好きだということで、実は「チャパツ」や「シロガネーゼ」といった言葉を生み出したのも、その方なんだそうです。
なのでたぶん、僕は今回のこの超絶なネーミングも、もしやあの編集長氏が・・・と踏んでいるんですが(笑)
。でも、誰も考え付かない新しい事を考える、という意味では、やっぱり凄いなぁと素直に思うんですよ。
などと、そんなことを考えていたので、今日は結局持って行った本は一度も広げずに、ただただ持ち歩いて帰ってまいりました
。
しかし・・・やっぱり、ちょっと見たいな・・・「ギボトッパフク」。どんなんだろー。もの凄いの想像しちゃうなー(笑)。
ではー。