稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

テーマは「残心」(木曜会、2018年10月11日)

2018年10月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年35回目。参加者20名少し。

以下、先週に引続き、別枠初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

剣道は「先(せん)の気位」が大事である。
先の気位とは「打突する準備」のことである。
いつでも打てるという準備が先の気位になる。
「打とうとする気」ではない。

準備は相手より先に行う必要がある。
それには残心の取り方がとても重要になる。

例えば面を打って、基本正しく真っすぐ抜けても駄目で、
すれ違う時にも相手から目を離さずに肩残心引き残心で必要な間合いを取り、
相手より先に準備(身構え気構え)をしなくてはならない。
先に準備するから「いつでも打てる」という先の気位が生まれる。

適正な間合いは目で判断するしかない。
だから相手より先に相手を見つけなければならない。
(剣道形七本目のように相手から目付を離さないことが大事)

右足は低空飛行で前に出す。膝を上げないで滑らすように。
摺り足が大事。馬足(うまあし=膝を曲げて前に出す)にならないように。

幼稚な切り返し(抜重による飛び跳ねた切り返し)をしないように。

心気力の一致した気剣体の一致の技。
例えば相手が小手を打ってきた。
その相手の動きを感じとり瞬時に判断して返して面を打つなど。

打ちに冴えが出ないのは右手が邪魔してるから。
矯正方法としては打つ瞬間に右手を左手にくっつけみると良い。

打つ瞬間は点で打つこと。流れてしまうと強度と冴えがなくなる。
身体が崩れてしまう(前傾する)と打ちも流れてしまう。

懐(ふところ)が広い構えは攻めるにせよ守りにせよ対処出来る空間が広がる。
この懐が広い構えは身体が前傾していては出来ない。
寸田と丹田を結んだ線が垂直になっていなければならない。

動きの一つ一つに意味が無ければならない。
ただ剣先をカチャカチャ合わせたり、身体でリズムを取ってはならない。

攻めが通じなければさらに攻める二段の攻め。

一寸の攻めが大事。
打つか打たれるかというギリギリの間合いで一寸の攻めが出来るかどうか。
打ち間からしっかり打てる技術が無ければ一寸の攻めも効かない。
形だけ真似て、足を出していても「何してんの?」と思われるだけ。


(点で打つと強度と冴えが出る)


(流れて打つと強度と冴えが出ない)


【感想・反省点】
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初心者指導については、前傾姿勢はかなり改善されたが、
手と足が一致しない。足が先で手が遅れるというパターンである。
手を変え注意点を変え指導するがなかなかタイミングが合わない。
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(右足を出し振りかぶり、右足出しながら打ち込む練習)


(前傾姿勢はかなり改善されたが、手と足が一致しない)

剣道の難しいのは、この「打ち込み」であると思う。
これが出来ないまま次に進むと変なクセがついてずっと悩むことになる。
ここは時間を取ってしっかり指導したいと考えている。

ある程度出来るようになったので、こちらが面を着用して打たせてみたら、
まったく打てなくなった。「うまく打とう」という意識が働くせいかも知れない。
続いて切り返しを教えようとしたが今回はまだ無理である。

このように試行錯誤しながら、
適切な指導方法について(毎日のように)悩んでいる次第である。

来週もがんばるぞ!
コメント
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