四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年36回目。参加者30名近く。
以下、引続き、別枠で初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。
最初の集合礼にて、山岡鉄舟「心外無刀」の話があった。
誠先生(佐藤誠教士八段)の剣道教室よりコピペしておく。
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「心外無刀」(しんがいむとう)
「心の外に刀なし」とい言うこと。
剣道は、「打ちたい、打たれたくない。勝ちたい、負けたくない。」と思う心が一番持ってはならない心だと言われています。しかし、誰しもがこの心に陥ってしまいます。その中でも「打たれたくない」と思う心が自分の剣道を醜くしてしまうんですよね。山岡鉄舟は、「無刀流と称する説」の中で、「優劣ある時は無敵にあらず」と言っています。これは、相手が強うそうな優者である時は、心身が硬直し伸びやかな技が出ず、一方相手が弱そうで劣者の時は、心が伸びやかにになり、太刀は思うままに動く。それは心の中にこれなら思うままにやれるぞという心が働くからである。このことは、剣道は心がすべてであり、その他には何もないということを示しているわけである。と言っています。また、鉄舟は、「無刀流剣術大意」の中で、一、無刀流剣術は勝負を争わず、心を澄まし胆を練り、自然の勝利を得ることを目標とする。と言っています。心清らかで、潔い剣道を実践するには、ここのところが非常に大事であり、適正な姿勢、充実した気勢で、捉えた機会に身を捨てきった技を出し、相手からの応酬に対応できる残心を示し「打った、打たれた」でない「真善美」のこもった「気剣体一致の技」を目指すことが「無刀・無敵」の境地に近づくのではないでしょうか。「勉旃勉旃」
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呼吸法の切り返しで息をつかずに打つ稽古は、
一呼吸で連続して技を出す時のスピードを養う上で重要である。
竹刀を速く当てようとしてきた者は、どうしても手が先で足が遅れたり、
左足を一回引き付けてから打つという身体になってしまっている。
youtubeを見ていると古武道の動きでは起こりが見えない動きがある。
(ナンバ歩きのような膝を抜く初動で自分の身体を寄せていく)
起こりを見せず、相手が反応出来ない打ちを研究して欲しい。
強く打つにはそれなりの間合いまで入らないといけない。
速く打とうと、遠間から前傾して打つと打ちは弱くなる。
自分の打ち間までしっかり入って(直線的にならず)左手を上げて打つ。
打った瞬間に顎(あご)を引き付けると左足が残らない。
遠間触刃、そこから自分の打ち間に入って、しっかり足を出しながら打つ。
あるいは膝だけ動かし(膝を少し緩める感じ)て打つ。
触刃交刃、一足一刀の間で中心を取ろうとすると警戒されて打たせてくれない。
足を出し、打とうとする瞬間に中心を取るという工夫をして欲しい。
試合ばかりやってきた者は、相手の構えの隙を狙うので、
相手と竹刀を交えないようにするタイプの人が多い。
しかしそれでは「相手の心を打つ」ことは出来ない。
構えの隙を狙って竹刀を外して攻めるのではなく、
相手と竹刀を交えて、相手の打とうとしたところや、守ろうとしたところ、
あるいは居ついたところを攻めて打つ、すなわち心を打たなくては駄目である。
「小手面」という技は無い。
渡りの小手面ではなく、小手が決まらなかったらさらに面に行く。
打って、相手を見失うことが無いように。
肩残心(擦れ違う時に振り向く)、乗り残心(上に乗って押し込んでいく)、
あるいは引き残心(当たった瞬間に引いていく)をするべき。
審査では、つばぜり合いをしている時間は無い。
返し胴は返すほうが一歩入ること。待っていては返し胴にならない。
前に抜けようとぜず横(角度は90度)に抜けること。
力いっぱいに打とうとすると抜けなくなる。
相手の竹刀を受ける時は、右足を真横に大きく出すことがコツ。
面の着装は、物見の真後ろで面紐を結ぶように。
面垂れは形を作ると格好が良い。
(切り返しや基本打ちも手を抜かないこと、気を抜かないこと)
(前傾して手先だけで打たないように)
【感想・反省点】
初心者指導については、思うところがあって早素振りをさせてみた。
O野君はまったく早素振りが出来ないことに気付いた。
よし、ならば、早素振りから手と足を一致させようと判断した。
いきなり早素振りは出来ないので、竹刀を振り上げ、前進して正面打ち、
振り上げながら後退するという一挙動の早素振りならぬ遅素振りから始める。
前進で面、後退で面という素振りに慣れているせいかなかなか出来ない。
慎重にゆっくり褒めながら励ましながら手と足が一致させる練習である。
(竹刀を持たせると益々一致しないので手だけで練習)
(床の青い線と緑の線の間は溝であるという意識で飛び越える一挙動の遅素振り)
まだまだであるが、ようやく終わりごろに手と足が一致し始めた。
「家で自習するように」ということで終了。来週は続きをやるつもり。
今年36回目。参加者30名近く。
以下、引続き、別枠で初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。
最初の集合礼にて、山岡鉄舟「心外無刀」の話があった。
誠先生(佐藤誠教士八段)の剣道教室よりコピペしておく。
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「心外無刀」(しんがいむとう)
「心の外に刀なし」とい言うこと。
剣道は、「打ちたい、打たれたくない。勝ちたい、負けたくない。」と思う心が一番持ってはならない心だと言われています。しかし、誰しもがこの心に陥ってしまいます。その中でも「打たれたくない」と思う心が自分の剣道を醜くしてしまうんですよね。山岡鉄舟は、「無刀流と称する説」の中で、「優劣ある時は無敵にあらず」と言っています。これは、相手が強うそうな優者である時は、心身が硬直し伸びやかな技が出ず、一方相手が弱そうで劣者の時は、心が伸びやかにになり、太刀は思うままに動く。それは心の中にこれなら思うままにやれるぞという心が働くからである。このことは、剣道は心がすべてであり、その他には何もないということを示しているわけである。と言っています。また、鉄舟は、「無刀流剣術大意」の中で、一、無刀流剣術は勝負を争わず、心を澄まし胆を練り、自然の勝利を得ることを目標とする。と言っています。心清らかで、潔い剣道を実践するには、ここのところが非常に大事であり、適正な姿勢、充実した気勢で、捉えた機会に身を捨てきった技を出し、相手からの応酬に対応できる残心を示し「打った、打たれた」でない「真善美」のこもった「気剣体一致の技」を目指すことが「無刀・無敵」の境地に近づくのではないでしょうか。「勉旃勉旃」
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呼吸法の切り返しで息をつかずに打つ稽古は、
一呼吸で連続して技を出す時のスピードを養う上で重要である。
竹刀を速く当てようとしてきた者は、どうしても手が先で足が遅れたり、
左足を一回引き付けてから打つという身体になってしまっている。
youtubeを見ていると古武道の動きでは起こりが見えない動きがある。
(ナンバ歩きのような膝を抜く初動で自分の身体を寄せていく)
起こりを見せず、相手が反応出来ない打ちを研究して欲しい。
強く打つにはそれなりの間合いまで入らないといけない。
速く打とうと、遠間から前傾して打つと打ちは弱くなる。
自分の打ち間までしっかり入って(直線的にならず)左手を上げて打つ。
打った瞬間に顎(あご)を引き付けると左足が残らない。
遠間触刃、そこから自分の打ち間に入って、しっかり足を出しながら打つ。
あるいは膝だけ動かし(膝を少し緩める感じ)て打つ。
触刃交刃、一足一刀の間で中心を取ろうとすると警戒されて打たせてくれない。
足を出し、打とうとする瞬間に中心を取るという工夫をして欲しい。
試合ばかりやってきた者は、相手の構えの隙を狙うので、
相手と竹刀を交えないようにするタイプの人が多い。
しかしそれでは「相手の心を打つ」ことは出来ない。
構えの隙を狙って竹刀を外して攻めるのではなく、
相手と竹刀を交えて、相手の打とうとしたところや、守ろうとしたところ、
あるいは居ついたところを攻めて打つ、すなわち心を打たなくては駄目である。
「小手面」という技は無い。
渡りの小手面ではなく、小手が決まらなかったらさらに面に行く。
打って、相手を見失うことが無いように。
肩残心(擦れ違う時に振り向く)、乗り残心(上に乗って押し込んでいく)、
あるいは引き残心(当たった瞬間に引いていく)をするべき。
審査では、つばぜり合いをしている時間は無い。
返し胴は返すほうが一歩入ること。待っていては返し胴にならない。
前に抜けようとぜず横(角度は90度)に抜けること。
力いっぱいに打とうとすると抜けなくなる。
相手の竹刀を受ける時は、右足を真横に大きく出すことがコツ。
面の着装は、物見の真後ろで面紐を結ぶように。
面垂れは形を作ると格好が良い。
(切り返しや基本打ちも手を抜かないこと、気を抜かないこと)
(前傾して手先だけで打たないように)
【感想・反省点】
初心者指導については、思うところがあって早素振りをさせてみた。
O野君はまったく早素振りが出来ないことに気付いた。
よし、ならば、早素振りから手と足を一致させようと判断した。
いきなり早素振りは出来ないので、竹刀を振り上げ、前進して正面打ち、
振り上げながら後退するという一挙動の早素振りならぬ遅素振りから始める。
前進で面、後退で面という素振りに慣れているせいかなかなか出来ない。
慎重にゆっくり褒めながら励ましながら手と足が一致させる練習である。
(竹刀を持たせると益々一致しないので手だけで練習)
(床の青い線と緑の線の間は溝であるという意識で飛び越える一挙動の遅素振り)
まだまだであるが、ようやく終わりごろに手と足が一致し始めた。
「家で自習するように」ということで終了。来週は続きをやるつもり。