稽古なる人生

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新幹線の“体感研修”見直しを検討 JR西日本(2018年10月16日)

2018年10月17日 | 詐欺、迷惑、防犯、防災、危機管理
YAHOOニュースより


https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20181016-00000028-ann-bus_all

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JR西日本がトンネル内で新幹線の風圧を社員に体感させる研修を行っていた問題で、JR西日本はトンネル内の研修も含めて見直しを検討していることを明らかにしました。JR西日本は毎月、トンネル内の通路に座り、新幹線の走る時速300キロを体感する社員研修を行っています。この研修について、石井国土交通大臣は「JR西日本に問題意識を伝えている」として、安全性を踏まえた取り組みを求めたことを明らかにしました。石井国土交通大臣:「国交省としては、JR西日本が行っているやり方についてはその効果もさることながら、安全性の確保や必要性についての問題意識を伝えている」これについてJR西日本は、ANNの取材に対して「そのような話は聞いている。それを受けて、より良い研修のやり方や見直しも検討している」とコメントしました。
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この研修は「風速体感研修」などと呼ばれ、上りと下りの線路の間にある幅約1メートル深さ約1メートルの通路に数人がうずくまり、間近を通過する新幹線2~3本の風圧を体感するというもの。2015年に福岡県のトンネル内で起きた部品落下の事故を受け翌年からおこなわれていて、これまでに24回、車両検査の担当者約190人が受けたという。JR西日本労働組合(組合員約700人)は昨年5月以降、中止を申し入れているが会社は応じていない。同様の研修はJR東海が15年度まで約5年間、一部社員を対象に実施していたとしている。

マスコミがニュースで取り上げて賛否両論が出ているようだ。
パワハラ研修、砂利飛んできたら死ぬ、いじめ、愚か、立ったら危ない、前時代的などなど・・・

ちょっと待って欲しい。
これがさほどに大騒ぎするようなことだろうか?

一般の会社でも社員研修で危険な目に遭遇することはある。
交通関係、鉄鋼機械関係、船舶関係、農業や林業、何でも危険はつきものだ。
普通のセールス研修だって、うかうか道を歩いていたら交通事故の確率もあり得る。
危険を認識してこそ、危険に対する備えも心構えも出来てくるものだ。

ましてや今回は車両検査の担当者の研修なのだ。
危険だということを身をもって知り、安全管理に気を配るべき立場の者だ。
「ボルト締め付けの確認などの重要性を学んでもらうのが目的」
というJRの説明に私は何の違和感も持たない。



写真を見ると、ヘルメットに防護メガネ、安全盾まで用意している。
一般の人から見たらとても危険に見えるかも知れないが、
JR社内で検討して安全を確認してこの研修を実施しているのだろう。

体感で心に刻むべき危機意識というものもある。
いくら頭の中で考えていても、わかっていても気の緩むのが人間だ。
「怖い」と感じた恐怖が安全意識の高まりに繋がると思う。

しかしながら石井啓一国土交通大臣の発言にはガッカリした。
羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くかのごとくである。
JR西日本は独立した企業である。一般企業の社内研修に大臣が口を出すべきではない。
「石井啓一国土交通大臣はダメだなあ」というのが正直な感想だ。
たかだか組合員700名のJR西日本労働組合が騒いだからってオタオタするな!

JR西日本は、今後もぜひ、この「新幹線の体感研修」を断固として続けて欲しい。
実施の方法や、対象とする範囲など、改善すべきことは改善する必要はあるだろうが、
精神論も含めた科学的な安全対策をとことん追求して欲しいと願う。

何でもそうだが「事なかれ主義」で丸めてしまうのは大嫌いだ。
コメント
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