こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
陽が薄い感じですね、朝から。
空気も冷たくて、まだ北風も残っていて………、とにかく冬ですね。
▼わがMacのディスプレイもこんな感じに冬支度。

さて、本題です。
私がかつて勤めていたときに、大口のクライアントであったホームセンターがあります。
最大限に大きくしたときには、数百坪の大型店舗が30数店舗の規模にまで拡大し、店舗網は関東一円に広がっていました。
しかし現在は2代目社長になり、規模も20数店舗に縮小し、それなりに地元でがんばっているようです。
で、その最大規模にしたときには、創業当時前後のいわゆる生え抜きの社員だけでは管理もまかないきれずに、他の流通業経験者を雇用したり、ときには引き抜いたりして各店舗や本部に割り当てていきました。
その中には商品部長などという、入社していきなり商品部のトップになったりした人もいました。
よほど前職で辣腕を振るっていたんでしょうね。
で、彼がやったことは、コストカットです。
あるとき。訪問した際に時間があったときでしょうか、応接室で雑談になったとき、彼がこううそぶきました。
「今期1年で3000万円コストを落としたよ。それだけで粗利がグ~ンと上がったわけだ。それだけでもボーナスがほしいぐらいだよ」
クライアントの部長ですから、われわれは「ウワ~、すごいですねえ」と驚いてみせました。
しかしわたしの心のなかでは、“コストカットより、売上アップじゃないの”という声がありました。
今なら、“それ、お客様に利益還元したら”と思うでしょうが。
確かにコストを削るということは大切なことです。
それが無駄だとわかるものなら。
しかし彼が削ったのは、有能な人の才能と、商品点数、です。
ホームセンターへ行く楽しみは、買物だけではなくて、驚きです。
「へえ、こんな商品があるのか!」
ホームセンターができた頃、私たちは店に行くたびに、面白い商品にお目にかかれることもその楽しみのひとつでした。
「お客様に驚きと感動を提供する」
あれ、これって今の時代の、お店の一番の命題じゃないのかなあ。
ホームセンターってそういった、いわばいつ行っても、何か宝物に出会える場でもあったわけです。
で、その面白い宝物たちを彼はどんどん削っていきました。
1年にひとつかふたつしか売れないものをいつまでも在庫しておくんだ! という論理です。
うん、まあ、ね。
それも一理ありますよ。
しかしそこはホームセンター。
他にはなくても、あそこに行けば絶対にある、と言われてお客様がやってきていたのがホームセンターでもあったわけです。
でも、そうした商品をカットしてしまったことでどうなったか。
他のお店と同じ店になってしまったわけです。
じゃあわざわざそこのお店に行く理由も希薄になりますよね。
そういった面白さを追求していた担当者も、そのせいでどんどん去っていきました。
普通のちょっと大きなお店になってしまったそのホームセンターにはお客様がそれほど来なくなり、広げた店舗網を遠い地域からスクラップ化していき、現在の規模に落ち着いています。
もちろんその当時会社を荒し回った途中入社組は、現在はいないようです。
雑巾というのは、上記とよく似ていますよね。
絞りに絞った水気のなくなった雑巾では、拭くと汚れも取れますが、それ以上に拭いたものを傷つけてしまいます。
適度に湿りがあってこそ、雑巾は一番その役目を果たします。
コストもそうではないでしょうか。
必要な水分があった方がスムーズに拭け、汚れも簡単に落ちます。
絞り過ぎた雑巾は諸刃の剣です。
コストを絞った結果、肝心要のお客様まで絞ってしまっては元も子もないですよね。
さて、今日の「いいもの探し」です。
昨夜のサッカーですね。
親善試合でしたが、ホンジュラス相手に6ー0の快勝。
やはり遠藤、長谷部などのベテランがまだまだ必要なんですね。
私も彼らのファンではありますが、4年後のワールドカップを思うと、なんだか寒くなってきます。
ほぼ彼らは4年後は出られないでしょう。
でもその彼らに変わる人材は、今のところ出てきていません。
柴崎などはいい人材でしょうが、まだまだ遠藤の視野の広さなどは及びません。
どんどん遠藤などベテランのいいところを盗んでいってほしいですね。
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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