儲かる企業の経営革新について(1)
これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講
演内容を提供しているものです。
1 経営革新の3つの柱について
経営革新には3つある。
一つは「製品を変える。」、 二つ目が「人の心を変える。」、三つ目が「仕事の仕方を変える。」だ。
製品を変えるは、①新規事業 ②新製品開発 ③新規顧客開拓 この3つだ。
これは中小企業には余り向かない。 中小企業で製品を変えるのであれば、一気通貫でコラボレーションをやってもらいたい。協業支援をやっていかないと資金力で全然足りないのでコラボレーションしてもらいたい。新規顧客開拓とは、今の顧客の商品とは別の商品やることだ。これに狙いを定めてチャレンジしてもらいたい。
私が推奨するのは、人の心を変える。これが一番、人の心を変えるのは大変なこと。
3S,5Sで人の心は変わる。半年で変わる。経営革新というのはこの点だ。
これがベースでないと、いくら他を頑張っても駄目。
改善しては元に戻る。改善しては元に戻る。これを繰り返す。
3Sとは、整理、清掃、整頓。たかが3S,されど3Sだ。世の中は5Sと言っている。
私も20年位前、前の会社でやらされた。自費で12万2千6百円もするビデオを買って2年間リーダーをしたが結局失敗した。定義がいい加減だった。売ってる方もビデオもいい加減だった。定義が一番大事。整理とはモノの本によるといるモノといらないモノを区分して、いらないモノを捨てなさいと書いてある。ところがいらないモノがほとんど出てこない。判断基準が部課長だったり、工場長だったりするから出てこない。
整理は生、休、死だ。生は商品で違うが5日以内、休は6日以上6ヶ月以内、死は6ヶ月以上、これはもう捨てる決断をすることだ。
私の知っている会社の社長は毎日毎朝従業員が出てくる前に、両手に雑巾を持って、掃除しながら改善している。そういう会社はやはり違う。社長の熱き思いがある。部下という者は社長の背中を見て育つ。そういう姿をぜひ見せてほしい。 教育訓練も必要だ。だけど人の心を変えるには5年10年はかかる。
私は、半年で変えられる3S,5Sを、ぜひ皆さんに徹底してほしい。
人間性の尊重が大事だ、労働強化は駄目。仕事せ、早くせよ、と言っても長続きしない。だから、生産性を上げて、労働密度を高めて、やる気のある人間性の尊重だ。 それと仕事のやり方を変える。これもやってもらいたい。
今までのやり方を引きずっていたら、他の会社に負ける。違うやり方をやってもらいたい。
とにかく、徹底した流れ性の追求を行い、動線を短くするよう持ってくる。仕事の仕方を変えて、流れ性の追求をしなければいけない。ここに私の拘りがある。
追い泳ぐでもなければ、追い求めるでもない。追い極めるだ。ここまでやってもらいたい。
これが経営構造の革新だ。
次回は「経営革新のプログラム」と「経営管理の4つの原則」についての講演内容を
提供します。
かごしま企業家交流協会
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